過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
1- 20
212: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 03:30:33.92 ID:E/Gr+tAqo
淫魔「アタシの国の隣にさぁ、とんでもねー種族の『淫魔』が住んでんの、知ってる? ……わきゃねーよな」

少女「どんな種族です?」

淫魔「どいつも見た目ガキで貧弱なんだけどさ、男を命ごとしゃぶり尽くすんで有名なんだよ」
以下略



213: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 03:31:19.30 ID:E/Gr+tAqo
ようやく、淫魔は体を少女へ向けた。
その目は、少女が下げた籠の中にある、赤い林檎に向いた。
尻尾を使ってひょい、と一つかすめ取り、右手に移してから教会の壁にもたれかかる。

淫魔「こういうのって、無いものねだりなんだよ。アタシらからすると、人間が羨ましいね」
以下略



214: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 03:31:55.99 ID:E/Gr+tAqo
淫魔「なぁ。アタシらにとっては『作業』で『遊び』だけど、人間にとっては、違うんだろ? そこには、『あれ』があるはずだ」

少女「『あれ』?」

淫魔「くっせぇ言い方だけどさ。……『愛』っつーのかね。結ばれる事に喜びが伴うなら、それだろ?」
以下略



215: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 03:32:46.54 ID:E/Gr+tAqo
時は、琥珀を溶かした夕景へ戻る。

廃教会の三角屋根の上に座る淫魔、その右足に夕日が映る。
真鍮の輝きに、はるか眼下からの祝いの音が乗り、響いた。
妙な疼きは、無い。
以下略



216: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 03:35:20.34 ID:E/Gr+tAqo
淫魔「人間ってさ、綺麗だよな」

淫魔2「そうねぇ」

淫魔「……アタシ達って、何なんだろうなぁ。ただ、クソみてぇにしぶとく長生きするだけでさ」
以下略



217: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 03:36:35.79 ID:E/Gr+tAqo
淫魔「いいねぇ。『国』に戻るのも久しぶりだわ」

懐からあの時の林檎の種を取り出し、掌に載せて夕日に差し出し、照らす。

淫魔「……アタシ、不器用なんだよなぁ。枯れるかもな」
以下略



218: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 03:42:42.60 ID:E/Gr+tAqo
勝手ながら、これにて今回のスレを終了とさせていただきます

もしもまとめサイトの方が見てくださっているなら、重ね重ね勝手ながら、私のtwitterをお載せいただけると幸いです。
次回スレの時期を予告等できて、読んでくださっている方々にキーワードを検索させる手間をかけさせなくて済みますので。
それでは、一旦おやすみなさいー


219:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/04(火) 04:09:43.34 ID:h+J3IN9+O


まとめ→Twitterからの荒らしが容易に想像できるな
まぁ、この>>1は荒らしをものともしない人だったが


220:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/04(火) 08:37:45.09 ID:3y08hc5fO
なんでこんなに素敵な話を書けるのかな…
乙でした!


221:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/04(火) 10:51:49.93 ID:lcUfsGuso
GJ!
義足の淫魔と二人目の淫魔は前にも出てきたっけ?


222: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2013/06/04(火) 11:55:36.50 ID:E/Gr+tAqo
>>219
まぁ、殺されるわけじゃないですし問題ないですよ
買いかぶりですってばw

>>220
以下略



228Res/202.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice