1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 17:32:56.39 ID:Dd59npfE0
窓の外には雨が見える。
か細い筋が何本も何本も浮かんでは消えてを繰り返す。
俺はといえば、薄暗い事務所の壁にもたれかかり、床にへたり込んでいる。
大の大人が、まるで怯えた仔鹿のように力なく。
まるですがりつくように、壁に身を預けている。
独り立ちして何年も経つ。
いっぱしの社会人として、『大人』というやつにもなれてきた頃合だと思っていた。
酒や煙草の美味さ、週末の夜の幸福感。
そんなものもわかってきた年頃だと。
それでも
銃口を俺に向ける少女を前に、そんなものは何の役にも立たなかったのだ。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 17:36:29.26 ID:Dd59npfE0
注意
原作内容と異なるオリジナル設定あり。
途中経過であれこれとある可能性があるので、許容できない方は読まない方がいいかもしれません。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 17:48:17.68 ID:Dd59npfE0
「それ、よくできてるな……。だけど、こっちに向けるのは止めてくれないか」
自分でもわかるくらいに腑抜けた声。
口から出る台詞は小刻みに震え、ところどころ裏返ってしまっていた。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 17:53:01.63 ID:TXYPIYvLo
チャカを入手できそうなアイドル……
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 17:55:05.79 ID:g7rx7FLAO
>4巴だな
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 17:58:18.07 ID:Dd59npfE0
「避けないで欲しかったナ。それが、プロデューサーにとって一番賢い選択だと思うヨ」
そういうと少女はもう一度、調整するように銃口をこちらへと向け直す。
黒く、重く、鈍い光を纏った鉄の塊。
その中心に、まるで深遠にでも通じているかのような穴が見える。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 18:07:46.95 ID:iX/B3JuO0
何があったねん奈多郎……
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 18:20:02.43 ID:Mw8h13dAO
ナ太郎かと思った? ffダヨー
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 18:27:56.43 ID:Dd59npfE0
彼女は両腕でしっかりと銃を支えると、引き金を引く。
細くはあるが、しなやかな筋肉に力が入っていくのがわかる。
彼女の白いワンピースから覗く足にも力が入る。
その一瞬の間ではあったが、彼女の後ろでがちゃりと玄関のドアが開いた。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 18:28:49.04 ID:Dd59npfE0
とりあえず、導入部終わりです。
これから本編に入ります。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 19:05:44.74 ID:Dd59npfE0
1
職業は芸能事務所のアイドル部プロデューサー。
もう少し詳しく言うのであれば、中小芸能事務所のアイドル部プロデューサー兼マネージャー。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 19:17:17.80 ID:Dd59npfE0
「Pチャン?話聞いてる?」
事務所の階段を転がり落ちるように外へ出た。
多少の雨が降っていたが、運よくすぐにタクシーを拾うことができた。
そのおかげで、然程濡れる事もなかった。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 20:05:13.52 ID:Dd59npfE0
今日はここまでになりそうです
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 20:07:46.45 ID:uL4b3fdIo
乙
どうしてこうなった
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/15(土) 22:56:31.78 ID:i2Qbwoseo
ところどころチープな表現が気になるかな
地の文は斜め読みすればいいだけだけど
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 08:52:24.70 ID:ylkYy6axo
(キリッ
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 09:02:30.61 ID:JDxW6sQVo
(ドヤァ
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 10:10:12.98 ID:qhHCx2Gz0
ご指摘ありがとうございます。
何分、サスペンスっぽい描写や三人称ではない地の文が初めてなので……。
このSS書き上げる頃には上達してるといいなと思います。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 17:46:05.54 ID:qhHCx2Gz0
---
「ありがとうございます。このあたりで降ろしてください」
タクシーで30分と少しのところまで来た。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/16(日) 17:59:46.49 ID:qhHCx2Gz0
「ふんふん、なるほどにゃあ……」
みくは腕を組み、わざとらしく数回頷いた。
営業から戻り、事務所のソファに腰掛けてコーヒーを飲んでいた。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/16(日) 18:12:19.43 ID:qhHCx2Gz0
「どういうことだ?」
背中に嫌な汗が流れる。
事務所から離れようと必死になるあまり、思考を放棄していたことは否定ができない。
よくよく考えてみれば、事務所であれだけのことがあったのだ。
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