過去ログ - よわくてニューゲーム
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8: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:25:41.12 ID:bAq3pyUe0

小さな街に小学校はいくつもなく、必然的に一箇所に集結するのである。

入学式の日も、僕は彼女と並んで最高の笑顔で写真を撮っていた。
この時だけに限って母はきちんとした礼装をしていたと思うのだ。
以下略



9: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:26:26.84 ID:bAq3pyUe0

月とスッポン。

一言でこの関係性を表せるのだから便利な言葉だと思う。
教室の空気は凍った。そして僕の表情も同様に凍っていた。
以下略



10: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:26:55.20 ID:bAq3pyUe0

僕は知らずにクラスの男子全員に爆弾を仕掛けたのである。

もしかしたら、付き合えるかもしれない。あわよくば。
クラスの男子は色めき立ち女子は見るに耐えなかった。
以下略



11: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:27:46.05 ID:bAq3pyUe0

「人がいいのは、君じゃないか。勝手な事をして、ごめん」

「わたしはいいのよ。ああ、なら、もう、どうでもいいか」

以下略



12: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:28:17.67 ID:bAq3pyUe0

小学一年生の宿題なぞ知れている。すぐに終わってしまった。

ラップがかけてあった焼きそばをレンジでチンし、いただいた。
相変わらずソースの味がきついがお袋の味だと思いこんでいる。
以下略



13: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:28:52.07 ID:bAq3pyUe0

『普通って、最高だと思わないかしら』

『普通だよ。お母さんは、普通でいいの?』

以下略



14: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:29:19.28 ID:bAq3pyUe0

我が家で最も早くに目が覚めるのは僕である。

何故なら母は帰宅した後玄関で寝るからである。
風邪を引いてはいけないと思い、僕が運ぶのだ。
以下略



15: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:31:36.65 ID:bAq3pyUe0

きょうつうにんしき。なんだろう。難しい言葉だ。

幸せになるには、強さも弱さも必要だと彼女は言った。
まあ強さは分かる。でも、弱さは何で必要なんだろう。
以下略



16: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:32:15.38 ID:bAq3pyUe0

テストを返すぞ。七文字で人を地獄に突き落とす言葉である。

先に言い訳しておくが、僕は本当に真面目に勉強していた。
確かにゲームは好きだが、きちんと自習もしているのだ。
以下略



17: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:32:50.75 ID:bAq3pyUe0

そして四年生になる頃には、僕は彼らの同級生になっていた。

元々同級生ではあるが「そういう人がいる」という認識だ。
たまに声をかけられて、たまに無視されたりするくらいだ。
以下略



18: ◆hOVX8kZ7sLVS[saga]
2013/07/02(火) 22:33:17.83 ID:bAq3pyUe0

「最近。僕は、変な夢ばかり見るんだ」

支離滅裂かもしれないけど。僕はそう前置きして言った。
彼女の読書趣味に合わせていたら身についた語彙である。
以下略



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