過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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264: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:07:56.89 ID:lgRE4mqd0

「なっ……な、何言ってるんですか! 自惚れにも程がありますよ! だ、誰が冴えない――さんなんかずっと見てるんですか!」


幸子は弁解するようにそう言ってから、恥ずかしそうに視線を私から外してしまった。
以下略



265: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:09:21.55 ID:lgRE4mqd0

「……あ、あぁまぁ……そうだな……ほら、一応タオルは持ってきたから、拭くよ」


私は持ってきたバッグからタオルを取り出した。そしてタオルで彼女の頭を包むようにして拭き始めた。
以下略



266: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:10:55.59 ID:lgRE4mqd0


「えっ……な、何ガッカリしてるんですか? えっ、ほ、本気ですか?」

「……月並みな言葉しか並べられないけど、その服……あぁ……私は、好きだぞ。
以下略



267: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:13:18.53 ID:lgRE4mqd0

「……どうしたんですか? 上なんて見て……空なんかよりボクを見ましょうよ」

「い、いや……く、くしゃみが出そうになってな……結局出なかったが」

以下略



268: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:14:35.59 ID:lgRE4mqd0

昼食を済ませると、幸子の手に引かれるままに色々なアトラクションに乗った。
メリーゴーランドやコーヒーカップ、急落下式のエレベーターのようなアトラクションにまで。
そして何故だかわからないが、先程のジェットコースターにも二回程乗った。

以下略



269: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:15:47.21 ID:lgRE4mqd0


「いやぁ、もう三回も乗っただろ。それに疲れたよ……もうそろそろ帰らないといけない時間だし……」

「全く何言ってるんですか! 小学生じゃあるまいし」
以下略



270: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:17:32.24 ID:lgRE4mqd0


「……観覧車か」

「あれなら、――さんみたいなおじさんでも、乗れるんじゃないですか?
以下略



271: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:19:20.14 ID:lgRE4mqd0

「……なぁ、幸子」

「……なんですか?」

以下略



272: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:22:29.47 ID:lgRE4mqd0

彼女の頭を撫でてやる。彼女は目を瞑り、静かに顔を綻ばせた。
その表情を見て私は、今すぐにでも彼女を抱きしめたいという衝動に駆られた。
しかし何とか踏みとどまる。まだダメだ。彼女の口から、ハッキリと聞くまでは。

以下略



273: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:24:52.80 ID:lgRE4mqd0

「もう……ボクと――さん、一年以上も一緒にいるんですよね」


溜息の混じった言葉。幸子に似つかわしくない、何かを回顧するような発言だった。
以下略



274: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 22:25:46.28 ID:lgRE4mqd0

「……――さん」

「……何だい」

以下略



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