過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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2013/07/13(土) 19:07:25.12 ID:OcKQEmd6o
【家族でお買い物】
恵美「そういえばこないだ話した、貞夫の知り合いの子のことなんだけどね」
梨香「ああ、言ってたね。何かあったの?」
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2013/07/13(土) 19:08:08.08 ID:OcKQEmd6o
梨香「げほっ、ちょ……恵美、え、それ何? 真面目な話?」
恵美「ごく真面目よ」
梨香「……家庭の事情、ってのは聞かないけど……え、じゃあ貞夫さんと、その、結婚するの?」
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2013/07/13(土) 19:08:41.61 ID:OcKQEmd6o
電車の椅子に座って、窓から外の風景を眺めるアラス・ラムスに注意する。
恵美「こら、アラス・ラムス、お靴脱ぎなさい」
アラス・ラムス「あん、やーの」
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2013/07/13(土) 19:09:10.95 ID:OcKQEmd6o
恵美「ぱぱと同じ匂いがするんだって言うのよ、通りがかると」
真奥「んー……そんなに匂い付いてるかな?」
彼は自分の手をくんくんと嗅いだあと、
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2013/07/13(土) 19:09:51.89 ID:OcKQEmd6o
ベビー用品売り場に辿り着き、店員さんに布団の話を聞く。
親切な店員さんで、色々と細かい説明をしてくれた。
やはり通販ではなく店に来て良かった。
ちなみにアラス・ラムスは貞夫の腕の中で眠っている。
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2013/07/13(土) 19:10:20.51 ID:OcKQEmd6o
フロアを移動する。
三人で寝るための大きいベッドも欲しいと思っていて、どうやら家具のあるフロアもあるようなのだ。
真奥「お、この辺じゃね」
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2013/07/13(土) 19:10:49.36 ID:OcKQEmd6o
真奥「さすが、広いな」
いつも寝ているベッドは、本来親子で寝られるようなものではない。
アラス・ラムスの寝相が良いから何とかなっているが、ぎゅうぎゅうだ。
それに比べて、このベッドは余裕を持って寝られる。が――
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2013/07/13(土) 19:11:20.33 ID:OcKQEmd6o
真奥「ほら、アラス・ラムス」
アラス・ラムス「まぐろばと!」
手渡された紙袋に目を輝かせるアラス・ラムス。
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2013/07/13(土) 19:11:47.49 ID:OcKQEmd6o
しかし、公園で三人でベンチに座り、ご飯を食べている私達の姿は……
真奥「まるで、本当に親子みたいだな」
彼が、私の思っていたことを言い当てた。
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2013/07/13(土) 19:12:14.22 ID:OcKQEmd6o
がたんごとん、と電車が揺れる。
同時に、腕の中と、肩にかかる重みも。
恵美「うう……」
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2013/07/13(土) 19:12:47.79 ID:OcKQEmd6o
【聖職者の悩み】
鈴乃「……しかしなんだな、これが魔王軍幹部の姿とはな」
漆原「その側で茶を飲む聖職者に言われたくないんだけど」
以下略
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