過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:19:12.22 ID:OcKQEmd6o
静かに深呼吸をして、彼女は席を立った。

千穂「ちょっと早いけど、もう戻りましょう、真奥さん」

真奥「え、ちーちゃん、ちょい待ってよ」
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:19:43.45 ID:OcKQEmd6o
【夏の夜】

恵美「さて、今日の夕食は私と芦屋で作りました。私が作ったものを当ててみなさい」

真奥「……何そのクイズって言うより罰ゲームみたいなの」
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:20:09.93 ID:OcKQEmd6o
鈴乃「少し出てくる。待っていてくれ」

食事が終わり次第彼女がそう言って部屋を出て、待つこと十分少々。
貞夫と私でアラス・ラムスの相手をし、芦屋が洗い物をして、漆原がダラダラしていると、玄関のドアが開いた。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:20:43.37 ID:OcKQEmd6o
恵美「で、何で急にスイカ割り?」

鈴乃「夏だからな。一度はやってみたかった」

鈴乃「花火もしてみたいんだが、ここではちょっとな。今度どこかでやろう」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:21:21.07 ID:OcKQEmd6o
恵美「それ以前に、あれでスイカは割れないわよね」

鈴乃「逆に割れてしまっても食べづらいだろう? 最後に包丁で綺麗に分ければいい」

彼女は、殊の外楽しそうだった。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:21:47.42 ID:OcKQEmd6o
【もしも】

虚ろな空間。
虚ろな意識。

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:22:15.68 ID:OcKQEmd6o
恵美「……ねぇ、どうしてそんなに頑ななの?」

返答があった。

――当たり前でしょう。あいつはお父さんを殺した敵よ。
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:22:49.90 ID:OcKQEmd6o
真奥「恵美。……大丈夫か、恵美?」

彼の心配気な顔が見える。

辺りを見渡した。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:23:23.19 ID:OcKQEmd6o
彼が怪訝な顔をする。

真奥「何だそれ? なんか大事なことか?」

恵美「別に、ちょっとした遊びよ。深い意味はないわ」
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:23:58.80 ID:OcKQEmd6o
二人で眠っている娘の顔を見る。
アラス・ラムス。彼女は私達の事情に関係なく、私達をぱぱ、ままと認識するだろう。
もしも貞夫を嫌っている私と、私を嫌っている貞夫の前に彼女が現れたら――

真奥「……すげぇギスギスした家庭になりそうだなぁ」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:24:53.62 ID:OcKQEmd6o
真奥「なぁ、恵美。好きだ。……多分」

彼が、あまりにも自然にそう言うものだから、反応が遅れた。
数秒してから彼を振り向く。

以下略



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