43: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:37:01.22 ID:EnRHzSex0
  
 それからの僕と言えば、テスト勉強に頭を悩ませていた。 
  
 幸いなことに、彼女は頭が良かったので、勉強を見てもらえた。 
 数学に関しては先生がいたが、訪ねると面倒そうな顔をされた。 
44: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:37:37.16 ID:EnRHzSex0
  
 僕が世界のルールを変えたのが、六月上旬。 
  
 「一日は一時間」の定義に則れば、かなりの月日が流れてしまった。 
 もう既に夏も終わり、冬も、最後の方に突入してしまう事となった。 
45: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:38:07.93 ID:EnRHzSex0
  
 「先生。おはようございます。わたしは、先生の授業、好きですけれど」 
  
 そう答えたのは彼女だった。そして先生も、かなり生徒に馴染んできている。 
 その大雑把な性格と、嘘を吐かない素直さが、生徒の評判を呼んでいたのだ。 
46: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:41:24.79 ID:EnRHzSex0
  
 >>44 修正です。 
  
 ☓ 朝の朝礼と、最後の終礼で、合計一時間。そして、各授業で一時間ずつ。  
 ○ 最初の挨拶と、最後の終礼で合計一時間。そして、各授業で一時間ずつ。  
47: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:42:00.69 ID:EnRHzSex0
  
 「昨日、数々の名曲を生み出していた、作曲家の―――――」 
  
 ようやく訪れた、とある休日の朝のことだった。今日は一日朝だ。 
 「あの作曲家が、亡くなっちゃったんだって」と母が僕に言った。 
48: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:42:35.19 ID:EnRHzSex0
  
 「先生。こんばんは」 
  
 「おう。こんばんは」 
  
49: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:43:02.00 ID:EnRHzSex0
  
 あなたは 幸せ です。 
  
  
50: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:43:42.66 ID:EnRHzSex0
  
 「本日未明。特徴的なタッチで知られる、画家の―――――」 
  
 人の死を報じるニュースは、日を追うごとに増えていくような気がした。 
 今まで目に留めていなかったからなのかは、それは、わからないけれど。 
51: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:44:21.18 ID:EnRHzSex0
  
 「ねえ。今度、お祭りがあるみたいなの。行ってみたい。行きましょう」 
  
 明瞭かつ、端的に要件を伝えてきたのは彼女だった。お祭りか。 
 テストも終わり、少しだけだが、僕は、また順位をあげていた。 
52: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:44:53.73 ID:EnRHzSex0
  
 「お待たせ。待った?待ってないわよねえ。言ってみたかっただけ」 
  
 「今、僕が来る瞬間見てたでしょう。待ってるはずはないと思うよ」 
  
53: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:45:22.14 ID:EnRHzSex0
  
 「楽しかった。今日は付き合ってくれて、ありがとう。感謝してる」 
  
 「いいよ。僕も祭に興味あったし。久々にはしゃいじゃったよ、僕」 
  
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