175:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 12:58:58.38 ID:KIYvNNiRo
乙
ついにきたか……!
うまいこというなぁ
176:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 18:46:36.29 ID:P+nZE//jo
面白い
177:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/07(土) 21:58:21.22 ID:rIn++NPco
おつ
178: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:32:39.53 ID:0nmeJ36Po
「ほう、なかなか素晴らしい子を連れてきたね、Pくん?」
翌日、私はシンデレラガールズプロダクションの社屋、四階に位置する社長室へとやってきていた。
隣には、少し困惑と緊張の色を隠せない、千秋さんの姿がある。どうやら、思った以上にプロダクションの規模が大きいことに驚いているらしい。
179: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:33:12.43 ID:0nmeJ36Po
「ほう、大きく出たね、Pくん。トップアイドルは、本当に一握りの、それこそ両手で数えるほどの人間しか掴み取れない物だ」
『大言壮語を吐いたつもりはございませんよ、社長』
「ち、ちょっと、Pさん」
180: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:33:50.95 ID:0nmeJ36Po
私は彼女の才覚だけではない。その人間性にも、そしてその姿勢にも惹かれた。強いて言うならそれが根拠だ。それ以上の説明はできない。
もしこの言い分が通らず、彼女が受け入れられなかったなら、彼女を受け入れてくれる事務所を探すつもりさえあった。
(もしそうなると、移籍の正式な契約書にサインする前に辞表を提出することになるのかな)
181: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:34:17.10 ID:0nmeJ36Po
「良いだろう、Pくんに任せよう」
その社長の一言が、この面会の要旨をすべて終了させた。社長は座っていたデスクから紙を二枚取り出すと、
「とりあえず、黒川くんだったかな」
182: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:34:43.03 ID:0nmeJ36Po
「わかったわ、ありがとう、社長さん」
その所作一つとってみても、優雅さと言う物がにじみ出ている。そういえば、千秋さんは良家の子女だったな、と私は思いながら、千秋さんと社長の方を見ていた。
と、その様子を見ていた社長は、少しにやりとすると、
183: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:37:31.13 ID:0nmeJ36Po
『社長……、流石に冗談が過ぎます』
「わっはは、これは悪かったね。しかし、いい子じゃないか。君の担当のアイドルになるんだ、しっかり支えてやりなさい」
『それはもちろんです。私が彼女の担当である限り、私の出来ることは全てやって見せます』
184: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:37:56.74 ID:0nmeJ36Po
「失礼します、社長。零細プロダクション、という所から移籍の話が来たのですが……」
と、何やらまた移籍の話らしい。やはり、プロダクションの規模と人員が釣り合っていないと言うのもあるのだろう。ただ、少し神妙な顔をしていた社長だったが、少し顔を綻ばせる。
「奇遇なこともあるものだな……」
185: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/09/09(月) 21:38:27.78 ID:0nmeJ36Po
『……まあ、何とかなって良かったよ』
私は呟きとも、声掛けともいえる調子で言った。これでもう、引き返すことはできない。
無論、引き返すつもりも、そうなる予定もなかったが、それでも少しばかりの罪悪感――千秋さんを巻き込んだかもしれない、という想いは簡単には拭えない。
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