6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/04(日) 18:25:19.37 ID:J9Yav5ZU0
気が付けば、私はグループから離れ独り時計台の前に立ち尽くしていました。
幸い今は自由時間ですし、はぐれてしまっていても時間内にバスへ戻れば大丈夫でしょう。
ハァ
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2013/08/04(日) 18:26:01.41 ID:J9Yav5ZU0
ドン
ガシャン
足を踏み出した私は、再び誰かにぶつかってしまいました。
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2013/08/04(日) 18:26:37.22 ID:J9Yav5ZU0
◆
「ほたるちゃんには、苦労を掛けるね」
私をスカウトした色眼鏡の男性は、とんでもない嘘吐きだったのです。
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2013/08/04(日) 18:27:49.00 ID:J9Yav5ZU0
◆
「おいで、ほたるちゃん」
お花屋さんに手を引かれ、東京を巡ります。
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2013/08/04(日) 18:28:40.62 ID:J9Yav5ZU0
礼子「次にプロ太郎君。貴方への条件は三つよ。
まず一つ目。ほたるちゃんは貴方が担当なさい。貴方が連れて来たのだから。
うちのスタッフは志乃が連れて来た子しか、面倒を見ないわ。それでも平気?」
礼子さんは私への興味を失ったようです。隣に控えていたお花屋さんへと足を進めました。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/04(日) 18:29:59.98 ID:J9Yav5ZU0
◆
―――怖がるのは恥ずかしくない 最初だから―――
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2013/08/04(日) 18:30:39.45 ID:J9Yav5ZU0
モバP「ほたるちゃん。僕たちはもう少し明るく生きよう。
明るい人というのは、喋り方や態度じゃないはずだ。
僕は思うんだよ。明るい人というのは、自分を信頼できる人だって」
何の根拠もない言葉。この方は御自分の言葉を全く信じておられません。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/04(日) 18:31:40.75 ID:J9Yav5ZU0
◆
『あの……仲良くしたいんですけど……あの……そうもいかないんで。
和を乱す様な人とは、一緒に居ちゃいけないって……。
いえ、その、ほたるちゃんじゃなくて――プロ太郎さんですよ』
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/04(日) 18:32:21.48 ID:J9Yav5ZU0
灰かぶりは王子様に見初められ 幸せに暮らしましたとさ めでたしめでたし
違います、私はそんな事を望んではいません。
出会ったばかりで互いの事を何も知らない男女が恋に落ちるというのは、さすがに無理があります。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/04(日) 18:33:07.43 ID:J9Yav5ZU0
◆
『プロ太郎さんの色眼鏡が、本当に嫌いなんです。
まるで私達の事なんて、目に入っていないかのよう。
……多少能力があるからと言って……!』
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/04(日) 18:33:51.53 ID:J9Yav5ZU0
――――
ほたる「お水をあげて、しっかりお世話すれば……元気になりますか……?」
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