過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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64: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:27:23.55 ID:kxAWoUKR0
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金髪「ぎゃはっ!」

 片腕の金髪はやはり痛覚などないみたいに木刀へ立ち向かう。というか、互角以上の戦いを演じている。
以下略



65: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:28:10.65 ID:kxAWoUKR0

詰襟「やめろ!」

金髪「いやだね」

以下略



66: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:28:40.53 ID:kxAWoUKR0

 一際大きく声を上げて金髪は突っ込んでいく。なぜだか左腕は再生していた。先ほどの行い、カニバリズムが無関係だとは思えない。きっとそういう能力なのだろう。

黒マント「ふむ。随分と悪趣味なことよ」

以下略



67: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:29:10.88 ID:kxAWoUKR0

 存外思考は回った。誰だ。誰が私を。どこから狙った。攻撃手段は。
 とにかく動かなければ。こちらはまだ相手の場所も掴んでいない。一旦退いて、相手の出方を窺わなければ二の舞になる。まずは敵を炙りださずして始まらない。

黒マント「くっ、我が、こんなっ」
以下略



68: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:30:35.43 ID:kxAWoUKR0

黒マント「ちょっと、酷使しすぎた、かな」

 この頭痛が敵の攻撃だとは思えなかった。

以下略



69: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:31:25.05 ID:kxAWoUKR0

 私の大好きな能力バトルの漫画。主人公は銀髪赤眼の闇剣士、ブリュンヒルデ・ノワール。能力名にもなっているそれだ。
 日本刀を武器にする彼女と同じ能力にはならなかったけど、こんな漫画みたいな展開を私は望んでたんだ。しかも願い事をかなえてくれるおまけつきなんて、大盤振る舞いもいいところじゃない?

 疲れもだいぶ取れてきた。立ち上がって、スカートについた砂埃を払った。屋上はやっぱり静かで、私の心を落ち着かせてくれる。
以下略



70: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:31:51.18 ID:kxAWoUKR0

 呼吸が浅い。脂汗が滲んでいる。体が発するアラートがうるさくてうるさくてたまったものじゃない! 従えるんだったら私だって従いたいよ!

黒マント「後ろから、前……!」

以下略



71: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:32:17.65 ID:kxAWoUKR0

 ポリバケツの蓋に飛び乗った。血が頬を伝い、肩を伝い、地面に点々とした血の跡がつく。腕を動かすたびにびりびり痛み、灼熱感もまだ相当あるけど、失血はそれほどでもないのが唯一の救いだった。
 とりあえず失血死、ということは当分考えなくてもよさそうだ。まずは襲撃者を殺す。そのあとゆっくり治療はすればいい。
 よし。

以下略



72: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:33:08.67 ID:kxAWoUKR0

 銃撃は、最初は指、次に肩、最後に耳を狙った。それを必然だと片付けるつもりはない。狙うなら当然頭だ。つまり、自然に考えるならば、敵は銃撃自体には慣れていないのだろう。
 けれど次は。思考する。段々と狙いはあってきている。耳の次が眉間でない保証はどこにもない。勿論私が動いていればその限りじゃないんだろうけど。

 ビルに突入した。テナントが小さなデザイン事務所一件しか入っていない、殆ど廃ビルみたいなものだった。警備員やら利用者にも殆ど出合わず、敵を捜索する。
以下略



73: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/09/01(日) 08:33:41.10 ID:kxAWoUKR0

 炸裂音――火花――階段の手すりが爆ぜる。

 ほら! やっぱりまだ逃げていなかった!

以下略



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