過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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241:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/07(土) 22:21:49.92 ID:eVoQzYad0
「……はぁ、本当に無様ねぇ」


雨に打たれて頭が冷えたからか、自嘲する程度の余裕は戻ってきていた。
どうして自分だけこんな惨めな思いをしなければならないのか。
以下略



242:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/07(土) 22:31:54.69 ID:eVoQzYad0
自業自得という言葉が幾度も脳裏に去来する。
それは、学園都市に来て初めて出来た友人を騙した罪か。
それとも、その友人の死が、あろうことか自分の研究に起因していることを知らなかった罪か。

無知であることへの恐怖と怒りが、己を能力開発に駆り立てているのは自覚していた。
以下略



243:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 22:39:13.63 ID:eVoQzYad0
現状では自分をよく思っていない者に心当たりがありすぎて、誰の仕業かを絞れない。

「だとしても、このままでは、終わらせないわぁ」

否、終わらせられない。
以下略



244:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 22:42:45.69 ID:eVoQzYad0
「ったく、もう完全下校時刻もとっくに過ぎてるってのに。女の子が一人でこんなところにいたら危ねぇだろ」


記憶が錯綜していた。
初めて見る顔なのに、懐かしさを感じる。
以下略



245:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 22:50:43.09 ID:eVoQzYad0
「――あぁ、もしもし。小萌先生? 今大丈夫すか?」


聞き覚えのある名が少年の口から出たことに、頭に警戒と戸惑いが等分で浮かぶ。

以下略



246:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 23:04:05.85 ID:eVoQzYad0
昼間の件について詫びていると、すぐ横で少年が着ているトレンチコートを脱いでいるのが見えた。
一瞬良からぬ想像が浮かんだが、彼は黙ってそのコートを自分の肩にかけてくれた。
寒さで肩が震えていることに気づいたのだろう。
その重さと、まだ残っている温もりに、少しだけほっとする。

以下略



247:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 23:13:59.80 ID:eVoQzYad0
「いや、ですから。家出少女を泊めるなんてのは激しく犯罪の香りがですね」


少年の声を右から左に聞き流しながら、少女は先ほどのやり取りを反芻していた。

以下略



248:以下、新鯖からお送りいたします[111]
2013/09/07(土) 23:21:58.55 ID:reutK01M0
若僧がぁ・・・


249:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 23:31:35.85 ID:eVoQzYad0
「もっとちゃんとこっちに寄ったらどうなのぉ? あなたの傘なんだし」

「こんだけ濡れちまってたら、あんまり変わんねえだろ」


以下略



250:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/07(土) 23:41:49.99 ID:eVoQzYad0
とつと場面が切り替わった。
傷口に貼りついたガーゼを剥がすように、記憶がぺりぺりと音を立てて剥がれ落ちていく。
苦しい、痛い、辛い。
傷ついたかさぶたから、新たな記憶が滲み出した。

以下略



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