過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
1- 20
247:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 23:13:59.80 ID:eVoQzYad0
「いや、ですから。家出少女を泊めるなんてのは激しく犯罪の香りがですね」


少年の声を右から左に聞き流しながら、少女は先ほどのやり取りを反芻していた。

以下略



248:以下、新鯖からお送りいたします[111]
2013/09/07(土) 23:21:58.55 ID:reutK01M0
若僧がぁ・・・


249:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2013/09/07(土) 23:31:35.85 ID:eVoQzYad0
「もっとちゃんとこっちに寄ったらどうなのぉ? あなたの傘なんだし」

「こんだけ濡れちまってたら、あんまり変わんねえだろ」


以下略



250:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/07(土) 23:41:49.99 ID:eVoQzYad0
とつと場面が切り替わった。
傷口に貼りついたガーゼを剥がすように、記憶がぺりぺりと音を立てて剥がれ落ちていく。
苦しい、痛い、辛い。
傷ついたかさぶたから、新たな記憶が滲み出した。

以下略



251:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/07(土) 23:50:44.30 ID:eVoQzYad0
「それについては現在も継続して調査中です。スポンサーの方たちにせっつかれたのか、理事会が動いて大規模な査察が入っているみたいなので」

「そう遠くないうちに判明するってことですね」

「おそらく。とはいえ、詳細がこちらまで降りてくるかは結構微妙なラインですね。何者かの作為があんなことを引き起こしたのだとすれば、ですけど」
以下略



252:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/07(土) 23:56:42.41 ID:eVoQzYad0
「……損害賠償に発展する可能性も?」

「脅しではなく、あったと思います」

本当に。
以下略



253:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/08(日) 00:09:59.44 ID:3H1ykXf50
「……え、治した、って」

意表を突かれて動揺したのか、小萌の目がちらりと泳いだ。

「あ、あの、食蜂ちゃん? その報告書にも書いてある通り、被験者の方たちは自然治癒したのであって」
以下略



254:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/08(日) 00:18:14.54 ID:3H1ykXf50
「引っかけたんです!? ひ、ひどいじゃないですか!」

「騙していたそっちだってひどいじゃないですかぁっ!」

思いもよらぬ大声が出た。
以下略



255:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/08(日) 00:32:29.77 ID:3H1ykXf50
しばしの間、小萌が少女を無言で見つめた。
相手が本気なのか、見定めるかのように。

「……もしかして、上条ちゃんにも問い詰めたんです?」

以下略



256:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/08(日) 00:50:04.88 ID:3H1ykXf50
「あの、本当に詳しいことは知らないんですよ? 私は、気を失った人たちが安置されてた部屋に彼を案内しただけで」

小萌が懸命にハンドルを切りながらそう言った。
これ以上レストランでは話せないということで、小萌の車の中に移動していた。
小学生並に座高が低くて果たして前が見えているのか、否応にも気になる。
以下略



257:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/08(日) 00:56:14.20 ID:3H1ykXf50
「今の話からすると、私が精神系能力者だってあの人には知らせなかったんですね?」

「あなたの外見と、ショックを受けて飛び出してしまったことだけです」

それについては、ある程度予想できていた。
以下略



469Res/332.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice