26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:29:22.12 ID:Pb8MMJNZ0
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真「―――……おかあさん。 スカートだして」
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2013/08/29(木) 21:30:55.22 ID:Pb8MMJNZ0
何時もよりも早めに布団に潜り、目を瞑ってただ時間が過ぎるのを待つ
全ては明日の為
僕の布団を見下ろす形で壁に掛かっている、ひらひらのフリルが縫い付けられ、花の刺繍が施されたスカート
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:33:32.89 ID:Pb8MMJNZ0
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2013/08/29(木) 21:35:15.31 ID:Pb8MMJNZ0
容赦ない太陽の日差しが木漏れ日を作り出し、僕が作り出した影を誤魔化す
公園に設けられた時計を見ると、もうそろそろ十一時になる事を僕に知らせてくれた
男性との約束の時刻はお昼頃という曖昧な指定だったが、男性はもう直ぐやってくるだろう
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2013/08/29(木) 21:36:58.33 ID:Pb8MMJNZ0
「なんだなんだ? きょうはあいついねぇのか? あのバカみたいなおとこ!」
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:38:48.62 ID:Pb8MMJNZ0
「はははははは!!! 」
「おい、何してんだお前!」
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2013/08/29(木) 21:40:18.09 ID:Pb8MMJNZ0
「いってぇ……」
「頭にゲンコツで済んでよかったな。 これでお前が俺と同い年だったら顔面殴ってるところだ」
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2013/08/29(木) 21:41:22.29 ID:Pb8MMJNZ0
真「あ、あの……」
「あ、真ちゃん……ごめんね待たせて」
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2013/08/29(木) 21:42:46.54 ID:Pb8MMJNZ0
公園には虫の泣き声だけが響いている
先程の笑い声は何処へやら
僕達は笑い疲れたかのように、てんとう虫型の遊具の中で座り込んでいた
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:45:31.25 ID:Pb8MMJNZ0
「スカート似合ってるね」
真「……あ、ありがと…」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/29(木) 21:47:19.48 ID:Pb8MMJNZ0
驚いた表情の男性は、狼狽えながら俯いた僕の顔を覗き込んでいる
……言え……言わなきゃ……伝えなきゃ…………僕の気持ちを
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