857: ◆Nv7JqrEoRxto
2013/12/01(日) 02:27:39.60 ID:QMTkWK340
858: ◆Nv7JqrEoRxto
2013/12/01(日) 02:28:40.11 ID:QMTkWK340
死に物狂いでシャワー室にこもり、あかないことを必死に祈りながら時が過ぎるのを待った。
やっと怒り狂った桑田君が去り、私は辺りを警戒しながらその場から逃げた。
命からがら逃げた先には
859: ◆Nv7JqrEoRxto
2013/12/01(日) 02:30:06.55 ID:QMTkWK340
真実は嘘に勝てそうに無かった。
軽薄な印象を与える彼と怪我をした私とでは彼が勝てないことは最初からわかっていた。だから勝負を仕掛けた。
私の中の聖域であるアイドルという存在を自ら汚していっている自覚はあったけど、もう止まることはできなかった。
860: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/01(日) 02:31:16.63 ID:QMTkWK340
私はその時理解した。
計画は失敗なんてしていなかった。私は確かに殺していたのだ。
夢と未来と自分を信じていた私自身をきっと私は殺してしまった。
ここにあるのは穢い絞りカスだけ…
861: ◆Nv7JqrEoRxto
2013/12/01(日) 02:32:15.96 ID:QMTkWK340
霧切「なにかしら、舞園さん」
彼女の真っ直ぐな視線に撃ち抜かれ、私は敗北した。
862: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/01(日) 02:33:17.88 ID:QMTkWK340
十神「つまらんな。これで終わりか。ついでにもう一つ聞いておこう。舞園、貴様苗木と部屋を交換して何をするつもりだった?」
終わってなかった。
せめて綺麗に終わらせたい…そんな欲が見透かされた。
863: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/01(日) 02:34:18.79 ID:QMTkWK340
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!
もう誰に謝っているのかもわからない。
苗木君にか、裏切った過去の自分にか、神様か。
それともそれは謝れば許されるかもしれないという期待だったのか。
864: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/01(日) 02:35:25.14 ID:QMTkWK340
十神「まるで反省の色がないな…ここまで来て一番の被害者である桑田への謝罪は無しか?」
十神「苗木苗木と…いい加減に諦めたらどうだ?見苦しいぞ」
865: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/01(日) 02:36:57.88 ID:QMTkWK340
大神の部屋
大神「……舞園よ」
866: ◆Nv7JqrEoRxto[saga]
2013/12/01(日) 02:38:23.04 ID:QMTkWK340
大神「…我が弱いばかりに…すまぬ。このような辛い思いをさせてしまった」
その言葉の意味がわからなくて私は黙っていた。
大神さんはもう何も言わなかった。
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