1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/04(水) 23:49:59.49 ID:klBBGptU0
――事務所
翠「……」ボー
ガチャ
珠美「なるほど、バスケットボールも大変ですな――おや?」
渚「うん? …って、翠?」
翠「…ああ、珠美さんに渚さん。おはようございます」ペコ
珠美「先程何やら憂いのある表情をしておられましたが、体調が悪いのですか?」
翠「…いえ、気のせいですよ」
渚「嘘だね、…何か悩んでるんでしょ?」
珠美「なんと。渚殿はわかるのですか?」
渚「まァ職業病ってやつさ。部活だけどね」ハハ
翠「……ふふ。流石、たくさんの人をまとめあげるキャプテンだけありますね」
渚「そりゃ翠もそうだろォに。…で、仕事? 話なら聞くよ」ドサ
珠美「無論珠美も助力します!」ピョコ
翠「渚さん、珠美さん……ありがとうございます」
渚「仲間なんだから気にしないのッ! それで、何に困ってるのさ?」
珠美「まさか、翠殿に忍び寄る不埒な輩が居るとか……それなら珠美にお任せ下さい!」
翠「そういう訳じゃなくて――ええと、何と言うか……私はこれでいいのかと思ってしまうんです」
渚「うん? どういうこと?」
翠「ここを訪れて、アイドルになって、仕事をしてきて……順調に今の今まで過ごしてきて。…それがこの先もちゃんと続いていけるんでしょうか?」
渚「この先っていうと、…どうなるかわからないもんなァ」
珠美「難しいですな…。翠殿は現状の自身が不満なのですか?」
翠「勿論Pさんがお仕事を下さって、それをこなしていくのはとてもやりがいがありますし、達成感もあります。でも……」
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2013/12/04(水) 23:50:27.42 ID:klBBGptUo
渚「――あー、なんかわかるなァ」
珠美「渚殿?」
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2013/12/04(水) 23:51:16.98 ID:klBBGptUo
渚「もう来月には新年なんだ、ちょっと早いけど自分を見つめ直すってのはどうだい?」
翠「自分を見つめ直す…ですか?」
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2013/12/04(水) 23:51:47.45 ID:klBBGptUo
ガチャ
有香「押忍――じゃなかった。おはようございます!」チラ
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2013/12/04(水) 23:52:30.68 ID:klBBGptUo
渚「いいね、私も参加するよッ! …それと、もう作り始めるの?」
有香「色々買ってきてありますから、今から準備して作りますよ!」
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2013/12/04(水) 23:53:23.78 ID:klBBGptUo
*
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2013/12/04(水) 23:54:19.69 ID:klBBGptUo
スタスタ
櫂「ん〜? 何の話?」ヒョイ
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2013/12/04(水) 23:55:10.34 ID:klBBGptUo
*
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/04(水) 23:56:00.82 ID:klBBGptUo
櫂「ま、そういう訳ですぱっと諦めてこっちに来たわけ。それでもやれているのは、きっとプロデューサーも含めて、先輩たちがみんな助けてくれるからだよね!」
翠「皆さん優しくて、心強いですよね」
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2013/12/04(水) 23:56:39.73 ID:klBBGptUo
櫂「あ、そろそろ次の予定の時間が来るっ。じゃ、あたしはこれで!」ビッ
翠「はい、お付き合い頂きありがとうございました」
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2013/12/04(水) 23:57:32.52 ID:klBBGptUo
*
――寮
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/04(水) 23:58:21.56 ID:klBBGptUo
スタスタ…
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:00:19.01 ID:My2ZDWWTo
*
――翌日
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:00:57.03 ID:My2ZDWWTo
翠「あら、弓道着と弓まで丁寧に作られていますね…ロボットというからには、動くのですか?」
晶葉「残念ながら裁縫の技能はないのでそれは海に作ってもらったよ。そして当然動く。まずは首筋に指を当ててくれたまえ」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:04:13.08 ID:My2ZDWWTo
有香「はい! 翠ちゃん、おめでとうございます!」ピョコ
翠「わっ…ありがとうございます。なんだか甘い匂いがしますね」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:04:57.88 ID:My2ZDWWTo
有香「――はい、完成! じゃ、改めて……」
『お誕生日おめでとう!』
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:06:35.91 ID:My2ZDWWTo
途中になっちまったい。誕生日おめでとう!
Nの頃から大好きです、ええ。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:08:12.31 ID:My2ZDWWTo
*
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:08:43.34 ID:My2ZDWWTo
「あのさ、一応聞きたいんだけど。…最近翠に何か相談とかされたりした?」
遠くではフラッシュがパチパチと焚かれ、良いムードで進行しているが、対して渚の表情は決して明朗とは言えないものであった。
それが、面白い話題ではない事を明らかにさせる。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:09:14.76 ID:My2ZDWWTo
「それで、俺に何とかしてほしい、ということか」
「そういうことッ」
別段難しい話ではないので答えてやると、渚は先程とは打って変わってはっきりと言葉を返してみせた。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/05(木) 00:09:42.89 ID:My2ZDWWTo
それにしても……悩み、か。
未成年で大人同然で仕事をしなければならない特殊な環境で、そういった悩みを持たない者が居ないはずはない。
しかし、ここに至っては話は別である。
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