11: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:34:06.01 ID:piabdirRo
薬がしっかり効いている、仁美たちがそれを見てショックを受けないように、
そんな理由で面会前に念入りな拘束をしなかったのは、結果的に大失敗だった。
そんなさやかも今となっては嘘のように大人しいものだが、
あんな騒動を一度起こした上で、こんなにも居心地のいい個室をずっと与えてもらえているのは、
12: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:38:59.51 ID:piabdirRo
この人なら、自分も心から好きになれるだろう。
そう思った。だから付き合った。
日に日に好きになっていく途中だった。
だから今、正直、恋人でなくなったことを残念に思う気持ちは湧いてこない。
13: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:40:26.28 ID:piabdirRo
自分が誰かをここまで愛することは生涯絶対に不可能だろう。
恭介はさやかを見ながらそう考える。
今のさやかが何より異常なのは、
恭介以外の他の物に極端に関心を向けないことだ。
14: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:43:02.36 ID:piabdirRo
「恭介、恭介、恭介、恭介、恭介、恭介、恭介――」
さやかの声、腕を撫でる仕草、表情。全てに恭介への一途な想いが詰まっていた。
むしろ今のさやかにはそれ以外何もなかった。
15: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:45:20.79 ID:piabdirRo
「恭介、恭介、恭介、恭介、恭介、恭介、恭介――」
さやかが行方不明になった。
それを知った日、恭介は特別彼女を心配していなかった。
16: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:48:53.60 ID:piabdirRo
彼女のあんな恐ろしい顔はそれまで全く見たことがなかった。
彼女が僕のことを好きだったなんて知らなかった。
想像すらしていなかった。
17: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:51:34.19 ID:piabdirRo
「恭介、恭介、恭介、恭介、恭介、恭介、恭介――」
18: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/03/19(水) 15:52:13.24 ID:piabdirRo
恭介は知っていた。
さやかが耳をそばだてるのは、演奏会なり家での演奏なり、
とにかく自分がかつて彼女の前で弾いてみせたことのある曲だけだ。
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage ]
2014/03/19(水) 15:53:01.41 ID:PJO/k+Xz0
期待
>>1は過去作あるの?
20: ◆2DegdJBwqI[sage]
2014/03/19(水) 15:55:44.18 ID:piabdirRo
今日はここまで
スレタイ考えた本人が赤面するけど、さやか「恭介恭介恭介恭介……」
みたいな感じにすると、ギャグっぽいの期待した人も開いちゃいそうで申し訳ない気がしたからこれにした
21: ◆2DegdJBwqI[sage]
2014/03/19(水) 16:00:16.87 ID:piabdirRo
>>19
マミ「チーズがとっても大好きな、大切な私のお友だち」 地の文
沙々「わたし、マミさんの弟子になりたいんです!」 台本形式
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