過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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43: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:20:15.78 ID:iWvh8kZB0

 けど、どうやってこっちの居場所がわかったっての!? 空飛んできたのよ、こっちは。くそぉ!

 呼吸が浅い。脂汗が滲んでいる。体が発するアラートがうるさくてうるさくてたまったものじゃない! 従えるんだったら私だって従いたいよ!

以下略



44: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:21:35.65 ID:iWvh8kZB0

 問題はまだ相手の姿かたちがわからないことと、能力。
 こんなとき二次元のキャラだったらどうするだろう。ブリュンヒルデ・ノワールだったら? それは当然任務遂行だ。華麗に追いつき、裏をかいて、余裕綽々の大勝利。うん。私にだってそれしかないよね。

 指とか、肩とか、耳とか、こんなものは名誉の負傷だ。
以下略



45: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:22:22.56 ID:iWvh8kZB0

黒マント「逃げられたか?」

 だとしたらどこへ。屋上から去るのより、私がビルに突入するほうが圧倒的に早かったはずだ。入り口以外に出入りできるところは……、
 非常口!
以下略



46: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:28:57.43 ID:vq3mQqnr0

 何も準備の無い私は不利だ。
 それでも、私は負けない。ブリュンヒルデ・ノワールの名にかけて。

 とにかく、このまま人ごみに紛れて地下へと入ろう。高低差がないだけでもだいぶ気にする箇所は減る。にらみ合いになるのかもしれないけど、その時はこちらが逃げればいい。機動力は私の方が絶対に上なんだから。
以下略



47: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:38:55.41 ID:vq3mQqnr0

??「あれ、わからない? 底辺校なだけあるね。頭が悪い」

 いや、わからないはずがない。嫌な予感がしたのだ。そちらに脳のリソースがとられて、うまく考えられないだけなのだ。
 ずっと私は手のひらの上だったのか?
以下略



48: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:41:56.34 ID:vq3mQqnr0

黒マント「その余裕が、貴様の死因だ!」

 私は跳んだ。三階建てのアパート。普通ならばなにしたって間に合うはずがない。けれど私は普通じゃない。銀髪赤眼の闇剣士なのだ。

以下略



49: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:43:21.69 ID:vq3mQqnr0

 地面を舐めた舌が鉄くさい。これは誰の血だ? 天網恢恢の血? そうじゃなかったら、いや、そんなはずはない。じゃあ、でも、なんで私は動けないの?

 遅れてお腹が爆発した。

以下略



50: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:44:37.29 ID:vq3mQqnr0
 あたしは二つの死体の片方、ライフルのモデルガンを抱えた、包丁で滅多刺しにされている女の子に歩み寄った。
 財布から福沢諭吉を五枚取り出して女の子の傍らに放り投げる。

 ひらひら揺れて、血の池に落ちた。

以下略



51: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:46:11.35 ID:vq3mQqnr0

 使い方もまた能力で分かったけど、頭と体は繋がっているとはいえイコールじゃない。理解と感覚にはだいぶブレがあった。だからこの『邪気眼』を倒すのにも時間を喰っちゃったのだ。

 けど流石に腕が痛い。手首も痛い。痛いっていうか、激痛。骨折してないよね? これ。
 思ったより猟銃の反動はやばかった。簡単にはいかないもんだ。邪気眼じゃあなくても、漫画やアニメとはわけが違うなって実感したよ。
以下略



52: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:46:44.14 ID:vq3mQqnr0

ムム「そう言わないでくれよ。この瞬間移動だって、『邪気眼』をなんとかしてくれたお礼みたいなものなんだからさ」

腕章「そんなに困ってたの?」

以下略



53: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/17(木) 23:47:59.97 ID:vq3mQqnr0

 ま、あの二人はきっと大丈夫。「悪即斬」は性格的に自分から戦いを挑んではこないし、「弱肉強食」の凶行は「悪即斬」が止めてくれる。
 目下の問題は、今感じている一つの気配だ。

 あたしの学校にはもう一人能力者がいる。
以下略



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