57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/20(日) 00:26:56.05 ID:nozGYDr1O
――ここだ。ここが、全ての始まり。
あの日この場所ではるかさんと出会ってから、何もかもがおかしくなっていったんだ。
響「……やあ、はるかさん。今日は、生えてる日だったんだね」
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2014/07/20(日) 00:52:24.15 ID:nozGYDr1O
突然響いた咎める声に、身を竦めながら振り向く。
そこには不機嫌そうな顔で腕を組み、仁王立ちしている少女がいた。
響「おで……伊織か。びっくりしたぞ」
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2014/07/20(日) 00:52:59.95 ID:nozGYDr1O
何だか、こんな状況でもいつもと変わらない伊織がおかしくてつい笑ってしまった。
伊織「……はぁ。何よ、思ったより元気そうじゃない。でも『そいつ』に話しかけるのはやめなさい。ましてや理解だなんて……ロクなことにならないわよ」
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2014/07/20(日) 00:54:53.61 ID:VZOUrQEAO
>>37
気になって調べちゃったじゃないか…っ
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/20(日) 00:59:08.04 ID:nozGYDr1O
響「い、伊織ははるかさんを見ないふりしないの!?」
伊織「何言ってんのよ。普段は見ないふりしてるに決まってるじゃないそんな薄気味悪く笑ってる奴」
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2014/07/20(日) 01:02:40.97 ID:nozGYDr1O
響「痛ったー……」
伊織「この馬鹿、本当にしょうもない馬鹿ねアンタは!逆に聞きたいわよ、なんでこんな気持ち悪い奴のこと理解してあげようと思うのか……」
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2014/07/20(日) 01:03:21.59 ID:a0/lRPGE0
ひびいお!ひびいお!
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2014/07/20(日) 01:03:45.35 ID:nozGYDr1O
伊織は溜息を吐いて自分の頭を軽く叩いた。
響「いてっ」
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2014/07/20(日) 01:29:01.16 ID:nozGYDr1O
伊織「……でもね、そんな顔してるやつを放っとけるほど薄情でもないわ、私は。だからちょっと着いて来なさい」
伊織は、そう言うと自分の手を握ってどこかへ歩き出した。
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2014/07/20(日) 01:30:52.94 ID:nozGYDr1O
それから伊織は何を尋ねても無視して歩き、黒光りするリムジンに乗り込む。
そしてあっという間に自分を水瀬家の敷地内に連れてきてしまった。
伊織「アレ、飛ばしてちょうだい」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/20(日) 01:32:02.96 ID:nozGYDr1O
ジェット機の羽根が風を切り、滑るように空を飛ぶ。
そのうちに窓の外には日の光を浴びてきらきらとかがやく海や瑞々しく緑に光る森が見えてきた。
響「うわぁ……!」
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