過去ログ - ゴルゴ「キュウべえだと・・・?」
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2014/06/29(日) 12:09:10.77 ID:x6e56MzU0
魔法少女父「そうだっ!失踪した私の娘の日記を見るとあの子はキュウべえというやつに魔法少女にされて、それからおかしくなってしまったんだ!  
   初めは楽しげな内容だったのに徐々に様子がおかしくなっていく。そして私たち両親があの子の異変に気づき始めた頃とも合致するんだ」  
     
  ゴルゴ、葉巻の煙を吹きだす  
    
  ゴルゴ「その日記はあるのか…?」  
  父「もちろん持ってきてある!読んでみてくれ!」  
    
  (パラパラ)  
  ゴルゴ「・・・」  
    
  父「どうだっ!?世界的スナイパーの君にこういう話をしても荒唐無稽と思われるかもしれないが、私にはその日記は真実を書いているとしか思えないのだ!」  
    
  パラパラ  
  ゴルゴ「わかった・・・依頼を受けよう・・・」  
  父「おおっ!感謝するっ!Mr.トウゴウ!」 
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2014/06/29(日) 12:09:44.81 ID:x6e56MzU0
 夜8時、ゴルゴは国道を通って車で見滝原市に入る 
  
 ブォーッ 
 ゴルゴ「・・・」 
  
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2014/06/29(日) 12:10:15.04 ID:x6e56MzU0
 夏の夜の薄闇の中で急に周りが極彩色の景色に覆われる 
 ゴルゴ「・・・!!」 
 銃に手をかけ身構えるゴルゴ 
  
 奇妙な丸い小動物達が周囲に次々と現れ、ゆっくりながら確実に彼を包囲し、迫ってくる 
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2014/06/29(日) 12:10:59.65 ID:x6e56MzU0
 ズギューン!ガギューン! 
 ゴルゴ「・・・!!」 
 ゴルゴの額から汗が出る 
  
 ダーンダーン! 
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2014/06/29(日) 12:11:36.38 ID:x6e56MzU0
 マミ「しかしおじさま、使い魔たち相手とはいえ結界の中で逃げおおせるなんて… 
  それにその銃…」 
 ゴルゴ「!!!」 
 ゴルゴは思わず手に握っていた銃を見つめる 
  
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2014/06/29(日) 12:12:07.30 ID:x6e56MzU0
 シュボッ 
 見滝原ビジネスホテルの一室にカポラル葉巻の紫煙が立ち込める 
 ゴルゴは下着一枚の姿でベッドに座り、部屋の電灯の他サイドテーブルのランプもつけてその明りの下依頼者である父親から受け取った日記を見返している 
  
 あのあとマミとは特にやり取りをすることなく別れた。訊きたいことがないわけでもなかったが、キュウべえとのお互いの警戒から避けたのだ 
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2014/06/29(日) 12:12:42.89 ID:x6e56MzU0
 見滝原の繁華街のバー。夜11時 
 ゴルゴは一人でカウンターでバーボンを飲んでいる。 
 郊外の街で発展しているが、都市部ほど騒がしくもないこの街らしく、バーもやや騒がしくはあるが、乱れた風はなく、至って落ち着いた風情である 
 他人の発話は周囲から飛び込んでき、耳をすませば内容も聞き取れるが、特に気になるというほどでもない 
  
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2014/06/29(日) 12:13:24.80 ID:x6e56MzU0
 女「あらー?おじさま、お一人?よかったら一緒に飲まないー?」 
 ゴルゴ「・・・」 
 黙ってコップを傾ける彼の横顔を見て同意と受け取った女はカウンターの上のつまみ一式とグラスを彼の隣の席の位置に移し、自分もちょこんと座った 
  
 和子「私、早乙女和子。中学の教師をやってるのよ」 
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2014/06/29(日) 12:13:57.78 ID:x6e56MzU0
 和子「アオオーッ!アオオオーッ!こ、こんなの初めて!お願いっ!私にあの男のことを忘れさせて! 
  アオオオーッ!」 
 ゴルゴ「・・・」 
 和子のマンションの一室、ベッドのスプリングが激しく軋む 
  
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2014/06/29(日) 12:14:32.24 ID:x6e56MzU0
 朝7時 
 和子「それじゃ私は仕事に行くけどゆっくりしていってね。 
  あとこれが合鍵。ここに置いていくわね。あなたの滞在予定は知らないけどいつでも来てくれていいのよ」 
 ゴルゴ「約束はできないが…気が向いたら来よう…」 
  
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2014/06/29(日) 12:14:32.32 ID:cSZrS1n+o
 もう抱かれててワロタ 
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2014/06/29(日) 12:15:08.46 ID:x6e56MzU0
 昼の3時 
 ゴルゴが道を歩いていると制服の男女が下校してくるのと多くすれ違った。 
 女子は昨夜マミが着ていたのと、また彼が朝に和子のマンションでチェックしたのと同じ制服で、すでに頭に入っている見滝原市の地理からも見滝原中学の方向から下校しており、その生徒たちなのは間違いないだろう 
  
 ???「ねー、まどか。今日先生目に隈が出来ていたけどすっごく機嫌よくなかった!?それに肌つや良かったし。あれ絶対新しい男が出来たんだよ」 
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2014/06/29(日) 12:15:49.46 ID:x6e56MzU0
 立ち去ってゆく三人 
 さやか「いきなり知らない人に話しかけるなんて勇気あるねーっ」 
 仁美「ええ・・・でも何か気になって…」 
 まどか「あはは・・・確かにちょっと変わった人だけど…」 
  
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2014/06/29(日) 12:16:32.37 ID:x6e56MzU0
 街外れ、国道から脇にそれた見滝原市への入り口の一つ 
 昨夜彼が使い魔たちに襲われた場所だ。 
  
 ゴルゴ「・・・」 
  
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2014/06/29(日) 12:17:16.88 ID:x6e56MzU0
 ゴルゴ「・・・」 
  
 ???「待ちなさい」 
 ゴルゴが立ち去ろうとすると、少女は厳しい声を彼にかける 
  
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2014/06/29(日) 12:18:18.13 ID:x6e56MzU0
 (「まどか・・・助けてまどか…!」) 
 まどか「誰?誰なの!?」 
  
 ショッピングモールの改装中の立ち入り禁止フロアに入るまどか。非常灯だけが照らし出す薄暗い空間の中に耳の長い白く、細長い生物が傷だらけで横たわっている。 
 まどか「ひどい・・・」 
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:19:11.19 ID:x6e56MzU0
 まどか、さやか「!!!」 
  
 さやか「何・・・今の銃声」 
 まどか「きゃあぁぁぁぁぁぁっ!」 
 さやか「うわっ!」 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:20:06.83 ID:x6e56MzU0
 マミ「あなたたち危ないところだったわね。私は巴マミ。あなたたちと同じ身滝原中学の3年生よ 
  !!!」 
  
 使い魔たちを追い払ったマミはまどかが抱きかかえている小動物の異変に気づき、駆け寄る。 
 マミ「これは・・・!ひどい・・・!」 
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:21:01.66 ID:x6e56MzU0
 モール内の喫煙コーナーで葉巻を吸っているゴルゴに黒髪の少女が近づく 
  
 ???「つけられていたとはね…しかもあなたの目的がキュウべえだったとは…」 
 ゴルゴ「・・・」 
  
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:21:52.97 ID:x6e56MzU0
 少女が初めて軽く微笑む 
 ???「認めたわね。でも無駄よ。あいつはあんな程度じゃ殺せない。私も何度も試したもの」 
 ゴルゴ「・・・」 
  
 ???「おそらくあなたの射撃の腕は相当なものでしょうけど、あいつは一発の銃弾で到底殺せる相手じゃないわ。 
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:22:46.43 ID:x6e56MzU0
 夜9時 
 見滝原市の外れ、大きな和風屋敷の前に見滝原中学の制服を着た灰緑色の髪の少女がたたずんでいる 
 仁美「はあ・・・。お父様遅いですわね。遅れるとは連絡があったものの、こうやってずっと立って待つのはなかなかに辛いですわ。 
  お茶の先生に作法の後に遅くまでご厄介になるのも迷惑でしょうし」 
  
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