10: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:33:47.34 ID:ejWaZZVNo
〜☆
「この錠剤を持っておくのです」
「これは?」
11: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:35:29.72 ID:ejWaZZVNo
「どうして? 理由が必要なの?」
「当たり前なのです。人が何かを強く意識的に行おうとするなら、そこには必ず理由があります」
12: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:36:08.29 ID:ejWaZZVNo
「しかし私には、円環の理のためという確固とした理由があります。
だからこうして、世界のためだなんて自分を誤魔化すことなく、まっすぐな気持ちで御膳立てをしていられるのです。
円環の理の導きを取り戻すことが何よりも正しいことだと、なぎさは心の底から信じているから」
13: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:39:19.45 ID:ejWaZZVNo
〜☆
「焦ることはないよ、ほむら。
願いなんてものはじっくり考えたらいいし、しなくてすむならそれが一番」
14: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:41:01.41 ID:ejWaZZVNo
「美樹さんには、しなくちゃいけない願いがあったんですよね」
「うん、必要だった」
15: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:43:29.16 ID:ejWaZZVNo
でも私に、自分の命を誰かのために賭けるなんてことができるんだろうか。
戦う前から、こんなに怖くてたまらないのに。
16: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:44:45.33 ID:ejWaZZVNo
〜☆
「アンタって、なんで契約したの?」
「私が契約した理由……。大した理由じゃないですけど、いいですか?」
17: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:47:56.16 ID:ejWaZZVNo
「……猫ぉ?」
「ええ。車に轢かれて死んじゃいそうだった猫を、治してあげたんです。……いけませんか?」
18: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:51:27.04 ID:ejWaZZVNo
「んー、そっか。
ほむらはアタシが、誰かのために願った魔法少女、ってものを苦手にしてること知らないもんね。
なら、マミさんのあの反応とアタシが結びつかなくてもしょうがないかな」
19: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:52:59.39 ID:ejWaZZVNo
〜☆
夜の見滝原、街路に照らされる道を私は全速力で走る。
目標は近い。
20: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/19(土) 21:54:31.42 ID:ejWaZZVNo
今更何を考えているんだろう。
死ぬ。そんなのは端からわかりきっていたことだった。
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