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2014/08/03(日) 22:16:49.37 ID:0Xe9k2eb0
また――救えなかった。
瓦礫の山に叩きつけられた体を無理矢理起こす。
痛めつけられた体を引きずり、私が救いたかった少女の元に歩み寄る。
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2014/08/03(日) 22:17:40.93 ID:0Xe9k2eb0
砂時計を反転させる。ガチッっという音が廃墟と化した街に響き渡った。
何度目の時間遡行だろうか。すでに数えるのは諦めた。もはや通り慣れてしまった
一か月前へと続く道。痛む体はそのままにほむらは歩く。
体を癒さないのは戻ってしまったら元通りの体になっているからだろうか。
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2014/08/03(日) 22:18:38.42 ID:0Xe9k2eb0
ほむら(こ…、ここは…?)
目が覚めたほむらの視界に入り込んできた光景は、見慣れない天井だった。
どうやらベッドの上で寝ているらしい。身体を起こし周りを確認する。
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2014/08/03(日) 22:19:44.92 ID:0Xe9k2eb0
「やぁ、目が覚めたみたいだね」
白銀の胸当てのような鎧、腰には大振りのグレートソード。赤いバンダナとマントが
印象的であった。
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2014/08/03(日) 22:20:47.53 ID:0Xe9k2eb0
「警戒させてしまったようだな。すまない」
刺青の男がほむらに向かって話しかける。
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2014/08/03(日) 22:21:46.73 ID:0Xe9k2eb0
クレス「西暦・・・?」
ほむら(…)
クラース「何年、という聞き方から察すれば年号のことか?今はアセリア歴4202年だ」
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2014/08/03(日) 22:22:56.65 ID:0Xe9k2eb0
ほむら(ストレートに来た…。まぁ黙っていても仕方ないわね。
今はこの人達に頼るしかないのだから)
ほむら「わたしは――」
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2014/08/03(日) 22:23:47.24 ID:0Xe9k2eb0
優しく微笑みながら問いかけてくる女性。背中まで伸びた綺麗な金の髪と
清楚な雰囲気が特徴的だった。
クレス「彼女は法術師のミント=アドネード。君の怪我はミントが癒したんだよ」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/03(日) 22:24:52.52 ID:0Xe9k2eb0
ほむら「――以上が私の全てです。」
ミントが淹れてくれた紅茶で一息つき、話を締めくくった。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/03(日) 22:26:54.70 ID:0Xe9k2eb0
ほむら(まるでファンタジー小説を再現したような世界ね…)
クラース「――以上が我々の世界についてのことだ。何か質問はあるかな?」
ほむら「先程の…、心当たりがあるというのはやはりダオスが関係しているのですか?」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/03(日) 22:28:00.82 ID:0Xe9k2eb0
ミント「アーチェさんったら…」
少し苦笑いを浮かべるミント。
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