過去ログ - 絵里「その花の色は海のよう」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:39:16.98 ID:PqSllGERo

 海未は指を伸ばして私の頬に……
 じゃなくって、肩の辺りで咲いてた一輪に触れてみせた。
 こう、
 支柱の方へ軽く押しやるように。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:41:57.29 ID:PqSllGERo

 少し離れると、
 あの子が細い指を二本ほど揃えて伸ばして
 はみ出た花と葉に触れてる姿がはっきりと見える。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:44:37.48 ID:PqSllGERo

「ねえ海未。その花、なんていうの?」

 もう少しだけここにいたくって、そんなことを問うてみた。
 よく見る花だけど、そういえば日本名を知らなかった。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:47:17.88 ID:PqSllGERo

 気を使ってくれたのかもしれない。
 だからわざと、私はこの青い花の話をせがんだ。

 どんな風に育てたのか、
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/10(日) 15:47:54.99 ID:ZWueA4bG0
いい雰囲気


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:49:58.32 ID:PqSllGERo

「でも、大丈夫だったの?
 絵日記も観察日記も、人によって異なるはずでしょう?」

 ふと私が口にすると、海未はこう返す。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:52:38.70 ID:PqSllGERo

 ふいに海未が歩みを止めた。
 私もつんのめるように止まって、
 やっと向こうの信号が赤だったのに気づく。
 灼熱の陽射しを浴びて動き出す乗用車のボンネット、
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:55:19.33 ID:PqSllGERo

 ビル街を一直線に抜ける二車線の国道、信号はなかなか変わらない。
 三つほど先の交差点、首都高のICからは
 様々な会社のロゴが描かれたトラックや乗用車が絶え間なく行き交う。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:57:59.73 ID:PqSllGERo

 ヒマワリ?
 って、あの、黄色くて大きな花のこと?
 おぼろげな知識で確かめる。

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 16:00:40.20 ID:PqSllGERo

 信号はまだ赤のまま。
 横断歩道の向こう岸の親子は待ちくたびれて、
 男の子に引かれるようにして後ろのローソンへ逃げ込んでしまった。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 16:03:20.64 ID:PqSllGERo

「……海未、ケンカ売ってる?」

 ちょっと目尻に力をこめて言ってみる。
 すると海未は目を見開いて、
以下略



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