47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 15:44:19.11 ID:ZhA2i8PA0
それならば、ひな子の欲望でも叶えればいいのに。
私は先生の横を通り過ぎて、車へ向かう。
「みどりさん!」
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2014/09/03(水) 15:57:44.12 ID:ZhA2i8PA0
車に乗り込んだ途端、携帯に電話がかかってきた。
母だった。
「先生、母から電話がかかってきたので出て構いませんか」
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 16:16:09.10 ID:ZhA2i8PA0
先生がバックミラー越しにこちらを見ているのが分かった。
その視線から逃れるように、私はフロントドアの方へ体を向ける。
『お仕事中だった?』
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 16:24:39.75 ID:ZhA2i8PA0
『あ、それから』
「なんだい」
『お家の電話線が切れてしまっていたの。ネズミにでもかじられたのかしらね?』
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 18:22:01.80 ID:ZhA2i8PA0
「何か?」
「今の、お母さんなのでしょう?」
「そうですね」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 18:31:52.46 ID:ZhA2i8PA0
その夜、私は舞への報告電話の後、柏木先生の電話番号を登録した。
これは、彼女の仕事なのだろうか。生徒の相談に飢えているのかもしれない。
教師としての職務ではなく、自己満足の正義感を満たしたいのだ、きっと。
否、ひねくれた考えだ。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 18:44:39.45 ID:ZhA2i8PA0
次の日、私は早朝から校舎裏にいた。
私を呼び出したのは、ひな子だった。
「私は、カツアゲでもされるの?」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 19:05:10.00 ID:ZhA2i8PA0
「……なんてね」
彼女は口元を手で押さえる。
「焦った?」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 19:06:25.52 ID:ZhA2i8PA0
今日はここまで
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage ]
2014/09/03(水) 19:57:23.39 ID:ZhA2i8PA0
も少し続けます。
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 19:58:13.61 ID:ZhA2i8PA0
知ってたら――知ってたら何だと言うんだろう。
「みどりちゃんが私に何にも言ってくれないから、何も聞かなかったけど……みどりちゃんが悲しいのは嫌だよ」
「悲しいわけじゃない。ただ、私も心の整理ができてないだけで、落ち着かないだけ。だから、暫く私のことは放っておいて」
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