過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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2014/09/08(月) 21:18:55.07 ID:YtpFI3Ae0
勇者「……」
勇者は左手で右手の前腕を支えるように持ち、右腕でまっすぐ構えた銃剣に全魔力を集中させると、再度引き金を絞った。
銃剣の剣先から放たれる雷を纏った直径10mの円柱状の光線が、大気を焼き切りながら魔王城へ向け突き進む。
以下略
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2014/09/08(月) 21:20:14.65 ID:YtpFI3Ae0
勇者「究極回復魔法」
落下の過程で勇者の体が光に包まれ、やがて全快した勇者が光から飛び出し、巨大なクレーターの一部に着地する。
勇者「……」
以下略
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2014/09/08(月) 21:21:04.61 ID:YtpFI3Ae0
勇者は歩く、その道を下りた先に、渦があった。
人ひとりを飲み込めるほどの大きさの赤い渦。
旅の扉と呼ばれるワープ装置だ。
以下略
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2014/09/08(月) 21:22:06.00 ID:YtpFI3Ae0
旅の扉を潜った先、淀んだ空気と瘴気を前に、勇者は顔をしかめた。
周囲に目を配ると、どこかの建物の中であることがわかる。
石造建築の祠かなにかなのだろう。台形にせり上がった祭壇のような場所に立つ勇者は、背後を見、赤い渦を確認しながらそう思考する。
以下略
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2014/09/08(月) 21:27:36.08 ID:YtpFI3Ae0
大魔王「……」
大魔王は冷ややかな視線で、魔力が切れ、息も絶え絶えながら跪く魔王を見つめた。
女の魔王「よく生きてもどってこれたわね」
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2014/09/08(月) 21:30:14.98 ID:YtpFI3Ae0
魔王は、目の前の光景が信じられなかった。
まさか、あの状態のままここまで来たのか?
魔界に入られることまでは覚悟していた。
以下略
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2014/09/08(月) 21:31:26.75 ID:YtpFI3Ae0
勇者の体がその場から消えた様に吹き飛び、大魔王の間をはじき出されると、壁に体を打ち付けた。
勇者を中心に壁に蜘蛛の巣状の亀裂が走る。
以下略
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2014/09/08(月) 21:33:33.81 ID:YtpFI3Ae0
魔王「……」
魔王はじっと、女の魔王にいたぶられる勇者を見ていた。
必死に反撃する勇者、血を流しながら、残り少ない魔力で戦っている。
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2014/09/08(月) 21:35:03.86 ID:YtpFI3Ae0
女の魔王(……妙だ)
勇者を痛めつけながら、女の魔王は眉を寄せた。
勇者「おおおおおっ」
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2014/09/08(月) 21:36:15.03 ID:YtpFI3Ae0
銀髪の魔王「……魔力を吸われた?」
銀髪の魔王は、眉を寄せ、目の前の勇者から目を離せなくなっていた。
周囲に目を向ければ、すべての魔王が、魔力を吸われた感覚があるのであろう、皆足を止め、勇者を見つめていた。
以下略
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