過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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1: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:04:50.83 ID:IfVJEPyJ0
ー注ー

フランス・パリを舞台にした和咲です
2人とも社会人になってます
別のスレで書かせて頂いてる十二国記パロの合間にちょこっと書く程度なので更新は遅いです

以上、苦手な方はブラウザバックお願いします

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2: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:08:17.40 ID:IfVJEPyJ0
咲は途方に暮れていた。

何かの間違いではないかと思ってもう一度手にした地図を見る。

少しくたびれた紙には、味気ないフォントで住所とホテル名が印字されていた。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/16(火) 00:08:25.06 ID:K4rgu63HO
十二国記の人か
期待せずにはいられない


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/09/16(火) 00:08:39.21 ID:FQYLgfyaO
期待


5: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:13:00.34 ID:IfVJEPyJ0


■  ■  ■


以下略



6: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:17:32.73 ID:IfVJEPyJ0
思い出すのは数週間前、実質上の解雇宣告を受けた時のことだ。

編集長「咲、お前しばらく来なくていいぞ」

軽く肩を叩かれ、編集長にそう告げられた。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/16(火) 00:18:51.35 ID:SgFPVUVZO
あっちが終わってないのに何やってんだよ…
菫咲好きだと思って期待してたのにガッカリだわ…


8: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:21:02.20 ID:IfVJEPyJ0
編集長「全部で10万円分ある」

咲「え……」

編集長「マイレージで交換したんだよ。ほら、数年前やたらと海外に飛ばされていたときあっただろ」
以下略



9: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:24:38.77 ID:IfVJEPyJ0
咲「いっそ金券ショップにでも売ろうかな…」

安く買い叩かれるだろうが、それでも現金が手に入る。

中々いいアイデアのように思えたが、実行するには例の編集長が怖かった。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/16(火) 00:25:39.66 ID:LWtQ/qYpo
ここまで書き手にいろんな設定づけをされると
咲saki-キャラの名前だけを借りた別の作品としか思えないわ


11: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:28:14.31 ID:IfVJEPyJ0
咲「ふらんすへ、行きたしと……」

咲の口から、再び詩のフレーズが零れおちる。

フランスに憧れた作家は多かった。
以下略



12: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:30:51.88 ID:IfVJEPyJ0
――こうして、咲はフランスはパリへとやってきたのである。

旅行のシーズンからは外れていることもあって、航空券は意外とすんなり取れた。

貰った商品券を全て使ってしまったが、無事日本の航空会社による直行便を抑える。
以下略



13: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:33:02.45 ID:IfVJEPyJ0
咲「えーっと、こっちでいいんだよね……」

大きな不安を抱えたまま、咲は出口を探して歩きはじめた。

咲(英語だけでもやっておいてよかったよ)
以下略



14: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:35:13.78 ID:IfVJEPyJ0
咲(ななななんなんなの、この電車は!)

咲は荷物を抱えながら、隅っこでふるふると震えている。

それは咲が今までに乗ったどの電車よりも古くて汚く、危なげな空気に満ちていた。
以下略



15: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:38:04.70 ID:IfVJEPyJ0
30分ほどで目的駅に着いたが、咲には一時間くらいに感じられた。

電車から降りた瞬間、背中にかいた汗がすっと冷えるのを感じて驚く。

どうやら自分でも気づかないほどに緊張していたらしい。
以下略



16: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:42:39.94 ID:IfVJEPyJ0

咲「……」

目をこすっても、頬を叩いても、目の前の光景が変わることはない。

以下略



17: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:44:58.31 ID:IfVJEPyJ0
咲「先日予約したサキ・ミヤナガです。シングルルームをお願いしていると思うのですが……」

咲の言葉に女性は何も返さなかった。黙ったままパソコンを弄りはじめる。

しばらくして咲の予約を見つけたらしい。 
以下略



18: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:47:29.54 ID:IfVJEPyJ0
咲「う……っ」

やっとたどり着いた515室、ドアを開けた途端襲ってきたのは何とも言えない臭気だった。

カビ臭いのとホコリ臭いのが、入り混じったような感じだ。
以下略



19: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:50:06.81 ID:IfVJEPyJ0
仕事柄色んなところに安い経費で飛ばされてきた。

国内であれば、場末のホテルになど何度もお世話になっている。

それでもここまでひどいのは見たことがなかった。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/16(火) 00:50:49.40 ID:xOBWdz/uO
咲さんたくましいなw


21: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:53:25.68 ID:IfVJEPyJ0
咲「なんとか、たどり着けたよ……」


長い階段を登りきり、咲は深く息を吐いた。

以下略



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