過去ログ - 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】
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305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:24:49.72 ID:g0Z8QOvQ0

美緒「……! 森田くん……!」

口を押さえる美緒はあまりの衝撃的な光景に、これまで緊張で強張っていた体中の力が抜け、へたり込んでしまう……!
だが、目を閏わせるその表情は、紛れもなく喜びと希望に満ち溢れていた……!
以下略



306:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:25:43.01 ID:g0Z8QOvQ0

この1巡前、森田は折り目がつけられているクジに汗ばんだ手で強く触れることで、ボールペンで刻まれた当たりクジのインクを手に写し取ったのだ。
そうすることで、自分が当たりクジに触れたという証拠ができる。
そしてそのクジをティッシュ箱の、カイジがクジを仕込んだ場所に改めて仕込むことで次の番になったら自分が引けるようにしたのである。

以下略



307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:26:22.41 ID:g0Z8QOvQ0

兵藤「さて……パーティとはいえ、夜更かしが過ぎたわ……ワシはこれで失礼させてもらおう。おい、後は任せるぞ」

黒服にそう言い残し、兵藤はさっさとプレイルームを後にしていく。
そんな兵藤の背中を見届けた森田とカイジの元に黒服が歩み寄ると、二人に取り付けられている器具を外していった。
以下略



308:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:27:16.80 ID:g0Z8QOvQ0

こうして、辛くも帝愛グループの総帥、兵藤和尊との一戦を制した森田たち……。
カイジはこれまで共に恐怖を共有してくれていた多くの仲間たちに一人50万の祝儀を配っていた。
辛くも人間競馬で傷を負いつつもこの場で生き残っていたのは全員合わせて32人……合計1800万が彼らにもたらされる。

以下略



309:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:27:47.70 ID:g0Z8QOvQ0

明穂「あら? 美緒は?」

由香理「さっきまでいたんだけど……」

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310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:28:30.99 ID:g0Z8QOvQ0

森田は彼女たちが泊まる部屋とは別の一室で、今夜手にした9億の金が詰められた三つのバッグをベッドに置き、備えられている椅子に腰掛けてたそがれていた。
今夜の出来事の全てが夢であったような……そんな錯覚さえ感じられる奇妙な感覚……。
絶望の城より生還したというのに、森田の顔はいつまでも浮かなかった……。

以下略



311:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:29:40.34 ID:g0Z8QOvQ0

森田「俺たちじゃ奴は倒せないってわけかよ……」

???「だが、あの勝負がもしも真剣勝負であったならばお前は奴を倒せていたかもしれん」

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312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:30:39.36 ID:g0Z8QOvQ0

目の前で次々に奈落の底へと落ちていった仲間たち……ただ一人救うことができたのは、カイジだけ。
もっと救える人間は大勢いたというのにそれができなかったのがあまりにも悔しかった。

銀二「お前は出来る限りのことを尽くした。その結果が、あのカイジという坊主を救ってやれたことじゃねえか」
以下略



313:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:32:08.39 ID:g0Z8QOvQ0

銀二「お前らが今日倒した帝愛の幹部……利根川幸雄。今夜のパーティや負債者を集めて大掛かりなギャンブルを開催していたのは、奴の系列の仕事だった」

銀二はかねてより巽有三や、ありとあらゆる情報網を駆使して帝愛の情報を得ていた。

以下略



314:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:32:55.38 ID:g0Z8QOvQ0

森田「それでも悔しいですよ。俺は……そんな9億なんて手に入っても、こうして生き残ったとしても……」

森田「俺は銀さんに全てを託して散っても構わなかった……」

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