過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:45:30.88 ID:xox+vNXM0
 その言葉が、感情を押し留めていた堰を切った。
 戦士は背負った剣の柄に手をかける。
 武道家も、露骨な戦闘の構えこそ見せていないが明らかに臨戦態勢だ。
 自身と言うより、仲間を侮辱されたことが耐えかねたのだろう。僧侶でさえ、強い敵愾心を持った目で騎士を睨み付けている。

以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:46:12.74 ID:xox+vNXM0




僧侶「……へあ?」
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81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:48:10.12 ID:xox+vNXM0
騎士「それじゃあ、行くぜ?」

 その場の雰囲気などお構いなしに、騎士はその身を低く屈める。

騎士「よーい……ドンッ!!!!」
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82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:49:09.53 ID:xox+vNXM0


 しかし勇者の拳は空を切る。

 僧侶の背後から掻き消えた騎士が再び姿を現したその先で―――間髪入れず戦士が大剣を振り下ろしていた。
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:50:40.32 ID:xox+vNXM0
 騎士は勇者たち四人の顔を見回した。

騎士「まだやる気満々なのは……勇者と戦士くらいか」

僧侶「うぅ…」
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84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:52:59.80 ID:xox+vNXM0
 ほんの少し、騎士は自分の体を横にずらした。
 それだけで、戦士の大剣は騎士の体を捉えられずに地面を叩く。
 地面を穿った大剣の刃を上から踏みつけ、騎士は薄く笑った。
 騎士の手には、紙や糸を切る時などに使う、ごくありふれた汎用ナイフが握られていた。
 ナイフが反射する光が揺らめいた。
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85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:54:08.12 ID:xox+vNXM0
戦士「ゆ…う、しゃ……?」

勇者「見てないよ? 俺何も見てないからね?」アタフタ

騎士「……ざーんねん。あとちょっとで全部見えたのに。ほんと、いい反応してるわ勇者」
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86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:55:38.74 ID:xox+vNXM0
 だん、と剣を叩き付ける音がした。

武道家「馬鹿な……」

僧侶「そんな…」
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87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:57:09.81 ID:xox+vNXM0
 そうして、騎士は去っていった。
 四人はしばらく茫然とその場に留まっていたが、やがて勇者が口を開いた。

勇者「……このまま、ここでこうしてても埒が明かないし、もう一回宿とって部屋に戻ろう。戦士の鎧も修復しなきゃだから、出発は明日に延期。いいか? みんな」

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88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:59:02.01 ID:xox+vNXM0
戦士「うあらーー!! なんなんじゃーーッ!! 世の中に居る男はあんなクソばっかかーー!!」アンギャー!

勇者「うわあやべえこの女マジで酒癖わりい」

戦士「ゆうしゃーー!! どうなんだーー!! 答えろおらーー!!」
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89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/12/13(土) 23:59:52.21 ID:xox+vNXM0



 こうして、勇者たち一行は再び立ち上がった。

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