15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:39:05.04 ID:7XpzpOnTO
「君らしいね。それで、手に持ってる植物はなに……」
「夢の花」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:41:42.39 ID:7XpzpOnTO
彼女はベランダに植物を移した。
僕のベランダは午前の間は陽が射すけれど、午後になるほとんど日陰なる。
別にそれでもいいなら自由に使ってもらって構わなかった。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:45:56.69 ID:7XpzpOnTO
「今の大学は、本当は第一志望じゃなかったんだ」
少し考えて最初に思いついたのは大学受験での失敗だった。
一番新しい挫折だった。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:47:45.10 ID:7XpzpOnTO
「あなたも色々と失敗してるんだね」
「君はどうなの……。
君の叶わなかった夢はなに……」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/05(水) 20:48:55.63 ID:dzCEmSnwO
見てるで
つ[缶コーヒー]
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:49:45.06 ID:7XpzpOnTO
3
夏休みも終わりに近づいて、僕はいい加減地元に帰省することにした。
帰るのにもそれなりに金がかかるし、億劫だったから、盆も帰らなかったけれど、母親が帰省しないならもう仕送りをしないと脅してきた。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:51:01.65 ID:7XpzpOnTO
>>19
ありがとう!
コーヒーは好きです。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:53:11.53 ID:7XpzpOnTO
地元は何も変わってなかった。
僕だけが変わっていた。
帰った日は二年前に亡くなった祖父の仏壇に線香をあげて、少しだけ豪勢な夕食を食べた。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:57:42.26 ID:7XpzpOnTO
4
「お別れです。
急でごめんなさい。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 20:59:39.50 ID:7XpzpOnTO
そして私はあなたに会った。
あなたへの言葉は、私への言葉。
私はあなたを鏡として見ていた。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/05(水) 21:08:24.97 ID:7XpzpOnTO
『あなたと共に過ごす日々が続くこと』
いつの間にかあなたの存在は、私の中で大きくなっていたみたい。
そして、あなたが私のそばにいることは叶わない夢だった。
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