過去ログ - ハルヒ「BLって素晴らしいわね」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:00:56.65 ID:tgtZELLQO
がしゃんと派手な音を立てて、座っていたパイプ椅子が倒れた。
 俺が殆ど蹴倒すようにして立ち上がったからだ。
 そのまま反射的に跳びすさる。勢い余って二歩三歩とたたらを踏むように下がると、すぐに大して広くもない部室の黒板が背中に当たった。
 こいつ、今俺に何しやがった!

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:01:50.67 ID:tgtZELLQO
 ニコニコ無害そうな笑顔が机を迂回して近づいてくる。
 何故かは分からないが、これ以上奴を半径ニメートル圏内に入れてはいけないとどこかから警告が聞こえる。俺はエマージェンシーに従って全力で威嚇したが、古泉はどこ吹く風のようだ。あっという間に距離を詰めてくる。
 団長の三角錐のある机の方に足を踏み出してすぐ、しまった、ドアの方に逃げるべきだったと後悔したのは、古泉が悠然とした態度で扉の錠を下ろすのを見たからだ。何で鍵なんかかけるんだ。知りたいが知りたくない。というか何なんだこの状況は!
 つい10分前にはのん気にだらけつつオセロに興じていたというのに、この数分の間に俺は古泉に友情の存在を否定され、かつ不意打ちでキスされ揚げ句狭い部室の中で狩人から逃げ回るウサギの如く角に追い詰められている。誰が見てもちょっと、いやかなり泣きたい状態じゃないか?

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:02:26.98 ID:tgtZELLQO
いつもより更に近い古泉のハンサム顔を思いっきり睨みつける。
 背後はカーテンもかかっていない窓で、二階とはいえ外からは丸見えだ。くそ、離れろ。変な噂でも立ったらどう賠償してくれるんだ。

 「何か俺がお前の気に障ることでもしたって言うなら謝る。だから…いい加減に
 …ッ!!?」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:02:53.27 ID:tgtZELLQO
「こ…古泉、とりあえず落ち着けよ、な?」
 「僕はいつも冷静そのものですよ」

 言ってる目が怖い。どこが冷静だ。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:03:46.66 ID:tgtZELLQO
 これは夢だ。
 しかもとびっきりの悪夢。

 こんな夢を見るなんて俺は相当酷い精神状態なのにちがいない。
 それもこれもハルヒの奴が振りまく積もり積もった気苦労の所為だ。早く目を覚ませと念じる一方で、ずきずきと響く後頭部の痛みがこれが紛れも無い現実であることを俺に突きつけてくる。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:04:31.86 ID:tgtZELLQO
 わずかに骨筋の浮き出た綺麗な手が、首許に触れる。
 その掌から熱を伝えるように皮膚の上をたどる。ゆっくりだ。そうされると、こすれ合った部分がじわりと疼くような感じがして何だか嫌だった。ただ撫でられているだけなのに。というか、男に撫でられてもちっとも嬉しくない。
 長い指が絡みつくようにしてネクタイの結び目を緩める。

 「古泉…」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:05:19.21 ID:tgtZELLQO
 完全に極められた激痛にあっけなくギブアップを訴えると、変態全開な台詞と同時に腕が離された。解放されてもなお握られた箇所がずきずきと痛みの余韻を引きずる。
 もしかしなくてもお前サディストだろ。
 そうかもとからSっぽいとは思っていたがやっぱSか。
 心の中で毒づいている間にベルトが外され、寛げられたズボンの隙間から手のひらが忍び込んでくる。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:06:07.88 ID:tgtZELLQO
「!!…ふぁ…ッ、…」

 古泉の口だ、と理解した瞬間跳ね起きた。跳ね起きたつもりだったが身体に力が入らず肩がわずかに浮いただけだった。あまりの刺激に目の前がチカチカする。

 「や、だ…!!やめ…ッ、こいず…、」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:07:43.86 ID:tgtZELLQO
「何泣いてるんですか」

 阿呆か誰が泣くかと言いかけて、目の淵からぽたりと水が粒状になって零れたことで否定できなくなった。

 この歳で人前で泣くなんて。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:08:18.66 ID:tgtZELLQO
 「ぅ…、な、何…して……?」
 「ここでも感じますよ」

 答えになってない。
 長い指が躊躇することなくぐっと奥まで侵入してくる。痛みと呼べるほどの痛みはないが、気持ちが悪いことに変わりはない。腰を捩るようにして何とか逃れようと計ると、下手に動くと中が傷つきますよと恐ろしいことを平然と言われて硬直した。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:08:49.06 ID:tgtZELLQO
 内臓を直接いたぶられる嫌悪感と、拡げられ擦れる粘膜のひりつくような痛みと、身体の奥の奥から湧き上がる抗えない快楽がない交ぜになって脳髄を焼く。処理しきれない膨大な感覚の波に、俺は古泉の腕に爪を立てることで耐えた。
 空気をはらんだ水音が響く。おかしくなりそうだ。
 止めてくれ抜いてくれ頼むからとうわ言のように懇願し続けると、散々そこを弄ったあとずるりと指が抜け出ていく。その感覚がまた気持ち悪くて呻いた。

 妙な圧迫感がなくなってほっと息をつく間もなく、今度は両足が抱え上げられる。
以下略



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