26: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:33:26.78 ID:43R1FdOh0
  
 「白井さん、少し落ち着いてください! この人が関わってるってまだ決まったわけじゃないんですよ」 
  
 「しかしお姉様の身に何かあったりしたら」 
  
27: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:34:43.49 ID:43R1FdOh0
  
 「う、初春?」 
  
 「私達が今ここで焦ったって御坂さんが見つかるわけじゃないんですよ? 無駄に騒ぎを大きくして、この件を私達に任せてくれた人達にまで迷惑を掛けるつもりですか?」 
  
28: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:35:15.14 ID:43R1FdOh0
  
 「ちょっと聞きたいことがあって、この三日間くらい御坂を探してたのは本当だ。 でも結局見つからないままで……」 
  
 「そうですか」 
  
29: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:36:57.02 ID:43R1FdOh0
  
  
  
  喫茶店に入った上条達は軽く自己紹介すると、美琴について互いに知る情報を共有すべく話し合いを始める。 
  ちなみにツインテールの少女の名前が白井黒子で、花飾りの少女の名前が初春飾利。 
30: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:37:37.13 ID:43R1FdOh0
  
 「ですが謹慎処分中にお姉様は再び姿を消してしまわれて、戻ってきた時も同じように黙り込んだままでした。 それに加えて今度は夜な夜な寮から抜け出す有り様で、学校側もより重い処罰を下そうとしたところでまた完全に姿を消してしまったんですの」 
  
 「俺が会ったのは寮を抜け出してた時だったのか」 
  
31: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:38:11.05 ID:43R1FdOh0
  
  学園都市のレベル5第三位、名門常盤台中学のエース。 
  友人である白井と初春にとっても美琴が憧れの的であることは言葉の端々から窺えた。 
  ただ友人でさえもそんなフィルターを通して自分を見ている。 
  そのことを美琴はどう思っていたのか? 
32: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:39:05.10 ID:43R1FdOh0
  
  そして上条には美琴が何について調べていたか心当たりがあった。 
  赤いテレフォンカード。 
  美琴が話を切り出したタイミングといい、スキルアウト内で取引されていることといい、何も関係ないと思う方が難しいだろう。 
  
33: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:39:37.33 ID:43R1FdOh0
  
 「他に何か御坂さんについて思いつくことはありませんか?」 
  
 「……悪い、それ以外に話すようなことはないな」 
  
34: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:40:20.90 ID:43R1FdOh0
  
  
  
 「お前が柄にもない真似するから、こっちまで面倒事に関わる羽目になっちまったじゃねえか」 
  
35: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:40:54.21 ID:43R1FdOh0
  
  しかしいくらお粗末であろうとなかろうと、上条の中ではっきりしてるのは美琴が嘘を吐いてまで自分を巻き込むまいとしていたことだけだ。 
  本気で殺す気はないと信じたいが、普段の美琴はあれだけ上条に容赦のない電撃を放っている。 
  そんな美琴が上条の身を気遣わなければならないほどの状況。 
  逆に考えれば、それだけ美琴が窮地に立たされている可能性が高いということになる。 
36: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:44:21.87 ID:43R1FdOh0
 以上になります 
  
 >>16さん 
 別人です 
 ちょうどこのクロスを書こうと思ってた時に他の人がスレ立てをしてて実際に書くかどうか先延ばしにしてました 
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