過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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228:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:15:02.55 ID:t8V4LTxho
ハルヒが咆哮すると同時に、ハルヒのペルソナは、足下を蹴り、こちらへと向かって駆けてきた。
それを迎え撃つべく、僅かに遅れ、俺のダンテが羽ペンを構える。
ハルヒのペルソナは、両の手に携えた、俺のダンテのそれよりもわずかに小ぶりな羽ペンを、眼前で交差させ、全体重をかけて、俺に斬撃を放ってきた。
ダンテは、両手で握り締めた羽ペンを右から左に薙ぐ形で、その剣撃を受け止める。
攻撃は―――決して重くない。当たり前だ、ハルヒは既に、満身創痍なのだから。
以下略



229:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:16:01.61 ID:t8V4LTxho

「キョン……お願い……」

宝石のようなハルヒの瞳から、涙が滲み出してくる。まるで、今まで押し殺していた、真実の感情が、溢れ出しているかのように。
涙は、ハルヒの顔を、あっという間に、くしゃくしゃにした。
以下略



230:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:17:00.76 ID:t8V4LTxho
ハルヒの言葉は、突然、何かに遮られるように、途切れた。
俺とハルヒの二人しか存在しない、このモナドの屋上で、いったい、何がハルヒの言葉を遮ったのか。

「―――ひっ」

以下略



231:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:18:02.03 ID:t8V4LTxho

「テメエは、何者だ」

俺のその言葉を聴くと、そいつは、ハルヒの顔で、何やら満足そうに笑い

以下略



232:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:19:01.00 ID:t8V4LTxho

「……私は、この宇宙を生きる者たちの、普遍的無意識の化身。遥か古代より、人の営みを見続けてきたものだ。全ては、人という生き物が、完全たる存在になる時のために。私は、弱き者を、奈落の底へと引きずり込む役目を持つ」

ふと、気づく。最初はハルヒの声であったそいつの声が、徐々に濁った何かに変わり始めている。

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233:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:20:01.18 ID:t8V4LTxho

「……あんま勝手なこと、言わねーでくんねーかな」

更にもう一つ、俺の後方から声がする。

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234:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:21:01.14 ID:t8V4LTxho

「ハルにゃんのことも、有希ちゃんのことも、悪く言ったら、あたし、許さないから!」

俺の妹が―――桃色のペルソナを傍らに、猛々しく吠えていた。

以下略



235:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:22:01.46 ID:t8V4LTxho

『み、皆さん、これ、何が……どうなっているんですかっ!?』

不意に。頭の中に声が響く。朝比奈さんのものじゃない、山岸さんのものだ。

以下略



236:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:23:01.15 ID:t8V4LTxho


「ペルソナ!」


以下略



237:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:24:01.42 ID:t8V4LTxho

「イシス!」

アイギスと朝倉が冷やした空気を、岳羽さんのペルソナが巻き起こした、旋風が煽った。

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