過去ログ - 男「あのな、俺ってば単純だから」 少女「そうですねぇ」
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1:かなりショートです[saga]
2015/01/01(木) 02:08:05.31 ID:dPqUrijH0


ズズッ…

その少女は、蕎麦のつゆを飲む仕草さえも上品に写った。
僕は既に食べ終わっているものだから、少女を見つめて次の言葉を待つほかない。

少女「ふぅ……ん、そうですねー。あなたは至極単純です」

男「改めて言い直す必要…あるか?」

少女「ええ、ありますとも。あなたは、さっそく年越し蕎麦なんて縁起物に乗っかった、哀れな人間ですからね」

男「そういう君だって……」

ズズッ…

僕の言葉を遮るように────…いや、わざと間につゆを飲んだのだ、この少女は……。

少女「私は良いのですよ、私は」


少女「美味しいものが食せれば、それで!」


男「……はぁ」

この目の前の女こそ、僕よりも幾分機能が簡略化されていると思うのだが……。

少女「それよりも男。お か わ り は ?」ニコッ


そんなこと、口が裂けても言えない。
いや、言ったら口が裂けるの間違いか。


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2:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 02:20:48.35 ID:dPqUrijH0

男「おかわりは構わないけどな…少女?」

少女「なんでふか……?」モグモグ

以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 02:36:31.49 ID:dPqUrijH0
男「分かってほしい……」

僕はそう言いつつ視線を下げた。
怖い。純粋な恐怖が、僕を後から襲ってきた。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 02:51:48.37 ID:dPqUrijH0
男「少女、自覚があるなら抵抗をしよう。肥えていく自分を黙って見たくはないだろう?」

まあ、現状見る限りでは少女はいたって普通のスレンダーな女の子である。
胸には随分と栄養がいったようだが。

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 03:07:08.57 ID:dPqUrijH0
いきなりランニングで10km! と言っても、
少女は一日の大半を自室に籠って仕入れてきた古本を読み耽るだけで、インドアだというのが顕著であるから、無論体力はない。

男「だとしたら…そうだな、ウォーキングなんかどうだろう」

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 03:30:52.64 ID:dPqUrijH0

少女「それじゃあ、行ってきます!」

男「行ってきます…」

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 03:47:23.78 ID:dPqUrijH0

そうだ、この娘がうちに来たばかりのことを今思い出した。
あの頃は少女も、今のようにはいかなくて、
たった一度の出来事で、両親を失ったことがショックで。僕の第一印象は根倉な女の子、だったかな。

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 04:12:39.14 ID:dPqUrijH0

男「少女、僕は単純な人間だ」

少女「そうですね。私がよく知っています」ギュー

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 04:26:56.73 ID:dPqUrijH0

男「ただいまー」

少女「遅かったですね、男。罰として蕎麦のおかわりを要求します!」

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 04:28:16.73 ID:dPqUrijH0
初ssって体を百足が這い回るような感覚なんですね。
依頼出してきます。


11:名無しNIPPER[sage]
2015/01/01(木) 06:23:11.36 ID:OO6PM4Lwo
待て、はやまるな、まだ書けるはずだ


12:名無しNIPPER[sage]
2015/01/01(木) 08:57:00.07 ID:UBV4uh6w0

気が変わったら続けても良いのよ?


13:名無しNIPPER
2015/01/01(木) 11:58:04.30 ID:/ldGTqkYO

続きはよ


14:名無しNIPPER
2015/01/01(木) 12:58:48.41 ID:zDkp3TRA0
良かったよ 乙


15:名無しNIPPER[sage]
2015/01/01(木) 17:30:57.15 ID:GrjhqV5Oo
終わるまではよかったのに…


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