過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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72:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:16:09.37 ID:CL7Y8+DEo

「そう睨むな。私はただ、お前と話をしに来たのだ」

男は、いつのまにかテーブルの上に置いてあったティーカップを手に取り、す。と、それに口をつけた。ティーカップから漂うコーヒーの匂いが、少し離れた場所にいる俺のところまで届く。
……何だ。今度は一体、何が現れたって言うんだ?カチリ。と音を立て、男はテーブルの上にティーカップを戻す。
以下略



73:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:17:10.07 ID:CL7Y8+DEo

「一体、なんだってんだ……」

誰にともなく、呟く。
何故、今更になって、あの時の男が現れたのだろうか。『鍵』―――俺のことをそう呼んだのは、長門、古泉、朝比奈さんに続いて、四人目になる。……それに、輝く者だって?
以下略



74:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:18:09.02 ID:CL7Y8+DEo



………

以下略



75:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:19:09.86 ID:CL7Y8+DEo

「こりゃ……どういうことだ」

目の前の光景に、俺は一瞬、言葉を失う。朝倉の白く透き通っていた左手が、まるで石の表面のような鈍色を帯びている。ついでに、質感にもハリがない。

以下略



76:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:20:09.57 ID:CL7Y8+DEo
現れたのは、女だった。ウェーブのかかった長い髪を携えた、俺の知る人間という生物よりも、いくらか巨大な体躯を持った女。
二頭の巨大な蛇を、体に絡みつかせたその姿は、まさに『悪魔』という表現が似合った。女の首と、蛇の頭が、室内をぐるぐると見回した後、俺たち三人に視線を合わせ、止まる。
女の目が、不気味に光る。

「あの目に見られちゃダメ……! 石にされる!」
以下略



77:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:22:39.36 ID:CL7Y8+DEo

「久慈川、厨房に隠れてろ! ……コイツはどうだ!」

ならば。と、俺は女に接近しながら、ダンテの羽ペンを振るう。しかし、ダンテの攻撃が女を捉えるより一瞬早く、女の視線が俺の方を向き、再びギラリと光る……まずい。

以下略



78:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:23:19.05 ID:CL7Y8+DEo
冷気と、朝倉の精神力とがひとつとなり、女悪魔へと向かってゆくのが感じられた。その直後。女悪魔の立つ地面から、巨大な氷の槍が突き出し、女を襲う。
かろうじて身をかわし、女悪魔は氷の槍の直撃を免れた。しかし、氷の槍は、続けざまに女に襲いかかる。
一本、二本、三本。ベアトリーチェの冷気に侵食された店内の床や壁は、もはや朝倉の支配下にあるようだった。いたるところから氷の槍が突き出し、女を追い詰める。朝倉の能力、前より攻撃的になってないか?
女悪魔はしぶとく回避を繰り返すが、次第に退路は無くなっていく。やがて、氷の槍は、女悪魔の体を幽閉するかのように、女悪魔の周囲を埋め尽くした。

以下略



79:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:24:25.62 ID:CL7Y8+DEo

ガギ。

「なっ―――」

以下略



80:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:25:09.10 ID:CL7Y8+DEo
聴き慣れた、カードが弾け飛ぶ音とともに、俺の体から、三体目のペルソナが放たれる。


「来い、『オオマガツヒ』!」

以下略



81:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:25:44.16 ID:CL7Y8+DEo

『あ、キョンくん……ですよね?』

はい、あなたのキョンです。

以下略



82:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:26:29.27 ID:CL7Y8+DEo

『古泉くんも、同じことを言っていました……それで、学校へ行くって』

朝比奈さんが口を挟む。
この街で、ハルヒがいそうな場所と言って、まず最初に浮かぶのは、やはり学校だろう。
以下略



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