5:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:26:10.23 ID:YN4vLNeW0
部屋に戻った私たちは、無言のままそれぞれの布団に潜り込んだ。
男と女の秘め事をこの目で目撃したという衝撃からか、目が冴えてしまって眠れない。
6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:28:04.93 ID:YN4vLNeW0
元凶の一端とも言える姪の母と姪が帰り、宮永家に日常が戻ってきてからも、私たちの関係が戻ることはなかった。
夜になれば言葉を交わさずとも、姉が私の布団に潜り込み事に及ぶ。
7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:30:04.94 ID:YN4vLNeW0
その日のことははっきりと覚えている。
いつもなら姪とその母が来る日は、一家を上げて大歓迎するのだが、この日は違った。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:32:07.36 ID:YN4vLNeW0
「そ…そりゃ、咲よりは知らないかもしれないけど。私だって照おねーちゃんの事、多少は…」
「ふーん。自分の母親の事も良く分かってない癖に、そんな事言っちゃうんだ」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:34:29.20 ID:YN4vLNeW0
お姉ちゃんが東京に越す?何で?
明日?何でそんなに突然?
10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:36:11.37 ID:YN4vLNeW0
その後、姉は一言も私とは話さずに。
私がぶつける質問に対して一つも返事をくれずに。
11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:39:03.04 ID:YN4vLNeW0
彼女を見送ることなく私は部屋に戻った。
二人分の部屋だったその部屋は、昨日とはまるで打って変わってしまっていた。
12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:40:19.93 ID:YN4vLNeW0
姉がいなくなって暫く立ち、私は中学二年生となった夏。
姉がいないという現実をある程度は受け止め、私は前へと進んでいた。
13:>>12 ×立ち ○経ち[saga]
2015/02/20(金) 02:42:17.31 ID:YN4vLNeW0
ドクン。
14:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:44:09.03 ID:YN4vLNeW0
だが、大事なのは、彼女がこれから個人戦とやらに出るという情報。
それさえ分かれば、会場や日程を調べることが出来る。
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