2:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:17:26.85 ID:Kw3uxajN0
髪が十分乾いたら小さな三つ編みを作り、リボンで結ぶ。
ピンクのリボンはもう色が褪せてしまっていて、そろそろ新しいのを買った方がいいのかもしれない。
今日の服はどうしようか。
3:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:19:49.92 ID:Kw3uxajN0
…………
……
…
4:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:22:45.38 ID:Kw3uxajN0
「あら、こんにちは」
再び外に出ようと後ろを振り向いたら、声をかけられてしまった。
5:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:24:46.26 ID:Kw3uxajN0
またしばらく時間を置いて訪ねなおそう、それかエレベーターの前で待っとくのもありか。
そんなことを考えながら、逃げるようにドアノブを握ろうとしたその瞬間、勝手にドアが開いた。
掴もうとしたものが目の前から遠ざかり手は空を切る、その勢いで私はバランスを崩してしまう。
6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:27:54.72 ID:Kw3uxajN0
「先程、丁度いらっしゃったんですよ」
「そうですか、あー……それなら……」
7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:30:20.98 ID:Kw3uxajN0
「じゃあとりあえず……飯でも食いに行くか、俺実は朝から何も食ってないから腹ペコなんだよ」
ん、朝ご飯食べてないのか。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:33:35.86 ID:Kw3uxajN0
…………
……
…
9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:36:41.33 ID:Kw3uxajN0
気を紛らすために食器を置いて、ぼんやりとお店の中を見渡す。
なんとなく見つめた視界の先に、カウンターに並んで座っている男女の二人組を見つけた。
お店には家族連ればかりで、男女二人きりという組み合わせはなかなかいない、彼等二人と私達ぐらい。
10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:39:34.01 ID:Kw3uxajN0
「輝子」
「フヒッ?」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:41:23.17 ID:Kw3uxajN0
「な、なぁ」
「ん?」
12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:42:10.65 ID:Kw3uxajN0
周りは相変わらずとても活気があって、暖房もとても強く暑いくらい。
それなのに私達の空間だけが時間ごと氷に包まれたようで。
おしぼりを小さく丸めたり広げたりする。彼の方にこっそり盗むように視線を投げると、彼はいつの間にか目を瞑っていて何かを考えているようだった。
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