過去ログ - 誠子「釣れないなぁ…」京太郎「お隣宜しいですか?」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:04:12.90 ID:27cxWrl80
重いバールを振り上げる動作で、コーチの体が僅かにぐらつき隙が出来た。

その隙を突いて、久保へと渾身の体当たりを喰らわしたのだ。

コーチ「グワァァ!!」
以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:06:15.77 ID:27cxWrl80
バールを持った亦野と、血だまりの中に倒れる新コーチ。

当然、渋谷尭深は自分の為にこんな状況に陥ったと考え、大変心を痛めた。

尭深(これはきっと誠子ちゃんがやったんだ…)
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:07:08.52 ID:27cxWrl80
先ず、血で汚れた部屋を二人で綺麗にした。

普段から放課後二人で掃除をやっていたので誰も怪しむ者はいなかった。

そして、遺体を黒いゴミ袋にで覆い隠し、亦野が借りて来たリヤカーで運ぶことにした。
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:09:01.88 ID:27cxWrl80
いずれ本格的に警察が捜査に乗り出せば、二人の幼稚な隠蔽工作など、すぐにバレてしまうかもしれない。

生きている心地がしない、というのは殺した亦野はもちろん、それを庇った渋谷も同じであった。

二人は、いつくるかもしれない裁きの時を思い、子鹿のように怯えて生活していたのであった。
以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:10:00.57 ID:27cxWrl80
誠子「!?」

寒風が、肌に痛かった。

まだまだ寒い盛の時期である。
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:11:42.33 ID:27cxWrl80
そして、巻き込んでしまった渋谷を守る為なら、どこまでも血生臭い道を駈け抜ける覚悟もあった。

だから亦野にとって、間の前の危険を排除するのは、朝起きて髪の癖を直すのと同じように、生活の延長線上にあるものとなんら変わりはなかったのだ。

誠子「どこまで、知ってるんですかね…」
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:13:11.15 ID:27cxWrl80
京太郎「ええ…俺と契約して殺し屋になってくれませんか?」

そこで、亦野は須賀から殺し屋になることを持ちかけられたのである。

根拠はないが須賀の背後には何か組織立った物が蠢動しているような気がした。
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:14:26.02 ID:27cxWrl80
その後も、次々にあらゆる人物を闇へと葬っていった。

その人が何をしているのか、善人か悪人か、何故殺されるに至ったか、それは亦野にとって、蚊ほどの興味もなかった。

それより、身を焦がすような殺人の快楽に精神の根っ子まで麻痺させていたいと言う想いが強く亦野の体を支配していたのだ。
以下略



22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:15:10.81 ID:27cxWrl80
誠子「そうですかね」

京太郎「いや、実に見事ですよ。本当に、先生はこの道の逸材です。殺ると決めれば、すぐにでも殺ってのけるのですからね。一遍の無駄もない…」

しゅっ……
以下略



23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:15:36.73 ID:27cxWrl80
糸先には、先ほどとは違って獲物が掛かっていた。

亦野はそれを丁重に、まるで宝石を一つ一つ磨いて箱の中に入れるように丁重に動作して針から外した。

誠子「明後日」
以下略



24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/03/22(日) 19:17:55.65 ID:27cxWrl80
数週間前。

亦野と渋谷は、コーチ亡き後の代行の推薦によって、宮永照と同じチームで打つ事が決まった。

「みんな、はじめましレジェンド!今日から私がコーチ代行だ!今までのぬるい練習とは違うからな覚悟しとけよ」
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