過去ログ - 誠子「釣れないなぁ…」京太郎「お隣宜しいですか?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:10:00.57 ID:27cxWrl80
誠子「!?」
寒風が、肌に痛かった。
まだまだ寒い盛の時期である。
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19
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:11:42.33 ID:27cxWrl80
そして、巻き込んでしまった渋谷を守る為なら、どこまでも血生臭い道を駈け抜ける覚悟もあった。
だから亦野にとって、間の前の危険を排除するのは、朝起きて髪の癖を直すのと同じように、生活の延長線上にあるものとなんら変わりはなかったのだ。
誠子「どこまで、知ってるんですかね…」
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20
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:13:11.15 ID:27cxWrl80
京太郎「ええ…俺と契約して殺し屋になってくれませんか?」
そこで、亦野は須賀から殺し屋になることを持ちかけられたのである。
根拠はないが須賀の背後には何か組織立った物が蠢動しているような気がした。
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21
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:14:26.02 ID:27cxWrl80
その後も、次々にあらゆる人物を闇へと葬っていった。
その人が何をしているのか、善人か悪人か、何故殺されるに至ったか、それは亦野にとって、蚊ほどの興味もなかった。
それより、身を焦がすような殺人の快楽に精神の根っ子まで麻痺させていたいと言う想いが強く亦野の体を支配していたのだ。
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22
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:15:10.81 ID:27cxWrl80
誠子「そうですかね」
京太郎「いや、実に見事ですよ。本当に、先生はこの道の逸材です。殺ると決めれば、すぐにでも殺ってのけるのですからね。一遍の無駄もない…」
しゅっ……
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23
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:15:36.73 ID:27cxWrl80
糸先には、先ほどとは違って獲物が掛かっていた。
亦野はそれを丁重に、まるで宝石を一つ一つ磨いて箱の中に入れるように丁重に動作して針から外した。
誠子「明後日」
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24
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:17:55.65 ID:27cxWrl80
数週間前。
亦野と渋谷は、コーチ亡き後の代行の推薦によって、宮永照と同じチームで打つ事が決まった。
「みんな、はじめましレジェンド!今日から私がコーチ代行だ!今までのぬるい練習とは違うからな覚悟しとけよ」
以下略
25
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:18:37.52 ID:27cxWrl80
「それじゃあ、各自練習開始だ!一ヵ月後には対抗試合をやるから、みんな気を抜くなよ!」
「まあ、この阿知賀のレジェンドと呼ばれたあたしがコーチ代行してやってるんだ、みんな大船に乗った気でいてくれてかまわないぞ!」
誠子「…」
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26
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:19:18.94 ID:27cxWrl80
誠子「ロン…8000」
菫「あの、亦野誠子という奴、なかなか見所がある奴だ。以前はパッとしない打筋だったのに、行方不明になった前コーチのご指導の賜物だな」
照「多分、違うと思う…」
以下略
27
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:22:35.59 ID:27cxWrl80
元々、そんなに喋る方ではなかったが、あの日以来、ますます寡黙になっていった。
そんな様子を見て、先輩である宮永照はつかつかと亦野の方へ躙り寄って来た。
菫「お、おい?照?」
以下略
28
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2015/03/22(日) 19:25:32.20 ID:27cxWrl80
その時、無造作に宮永照は傍に持っていた、ナッツの袋の口を自身の口へと押し流す。
袋の中のナッツはたちまちにすべて宮永照の口の中へと移った。
照「栗鼠の真似…」
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