過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:17:37.28 ID:NGKYIe+ko
これまで出していた式もいつの間にか手元の式符に戻っており、まるですべての作業をいつの間にか終わらせていたかのような状況であった。
「うちは……ちゃんとできたんか?」
以下略
130
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:18:24.01 ID:NGKYIe+ko
「あ、周子はん。いつの間に終わったんどすか?」
想い人が無事であることを確認できた紗枝は、周子に先の戦いについて尋ねた。
だが周子は苦々しい笑みを浮かべ、すこし罰が悪そうである。
以下略
131
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:19:00.53 ID:NGKYIe+ko
「なんのことや?周子はんがちゃんと守ってくれはったから、何も怖くはなかったんどすけどなぁ」
以下略
132
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:19:45.97 ID:NGKYIe+ko
本当は跳びあがるほどに嬉しかった紗枝なのだが、果たして自分は本当に周子に頼まれたことを完遂できたのか定かでないのに、こんなご褒美をもらっていいのかという後ろめたさがあった。
だがやはりそれを確かめる術を持たない紗枝は、そのことを黙っていることにした。
それでも一つだけ、気になることが紗枝にはあった。
以下略
133
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:20:28.59 ID:NGKYIe+ko
周子は、その事実をあまり気にはしていないようであったが紗枝にとってはさらに謎は増すばかりであった。
あまりにも、あらゆることが不可解すぎる。
すべての問題は終わったはずなのに、喉に引っかかった小骨のような些末な疑問が紗枝には残っていた。
以下略
134
:
@設定
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:21:25.27 ID:NGKYIe+ko
黒鬼(こくき)
別名『刻鬼』であり、狂気に走った宮大工のその意思が鬼となったものを由来とする。
物を『縛り付ける』ことに特化しており、神霊級の存在であったとしても物理的に動きを封じることができる。
以下略
135
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:22:28.78 ID:NGKYIe+ko
以下略
136
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:23:12.99 ID:NGKYIe+ko
それはこの路地の住人である小動物の一匹であり、すでに内臓が飛び出て絶命している。
ただでさえ嫌悪感を抱く見た目をしている鼠が、臓物を露出させている時点で普通ならば顔を歪ませるほどの嫌悪感を抱かずにはいられない。
だがその人物は特に何かを感じるわけではない、平常とした表情をしながらそれを
以下略
137
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:23:49.60 ID:NGKYIe+ko
この路地で独自に進化したドブネズミの知性は高く、特に群れに危害を加える者に対しては容赦はしない。
ただ一匹では一般人を殺す力さえ持たないが、それが数百、数千ともなれば話は別である。
恐るべき数の暴力によって、標的となった者はそのまま鼠たちの晩餐と化すだろう。
以下略
138
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:24:37.29 ID:NGKYIe+ko
少女のその口調からは呆れた様子がにじみ出ている。
眼下には足の踏み場もないほどの鼠の死骸が、絨毯のように敷き詰められておりそれらが纏っていた生ごみの臭いと相まってひどい悪臭を放っていた。
少女は軽く鼻をつまむと小さな魔方陣が指先で点滅する。
鼻孔を別空間とつなぐことによって、とりあえずの悪臭を防ぐことにしたのだ。
以下略
139
:
◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2015/04/24(金) 02:25:12.18 ID:NGKYIe+ko
様々な事柄に寛容な少女であったが、さすがにその女の発言にはさすがに引き気味であった。
この場に漂う悪臭を嗅いだ時点で、それを口に含もうなど毛頭思わない。
「で、なんで鼠に喧嘩なんて売ったのカレーちゃん?
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