過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:15:13.56 ID:gs2y2Pp50
【モバマス×Bloodborne SS】です

注意点
・今回のツアーで森久保が狩人をやるということで思いついたネタ
・ほぼ地の文あり、長い。Bloodborneのキャラが登場したりゲームのネタバレを含みます
・森久保がすごい苦労する

以上が許容出来る方は楽しんでいただければ、駄目でしたら閉じて頂いて

よろしくお願いします


SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:15:39.74 ID:gs2y2Pp50

辺りを包み込む花と草の香り。その香りに刺激されて目を覚ました少女は、自らが置かれた状況をぼんやりと
認識してつぶやいた。

乃々「ここ、どこなんですか……」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:16:06.26 ID:gs2y2Pp50

今の状況になった理由を掴むきっかけとなるはずの記憶を思い起こそうと必死になる乃々だったが、ふと屋敷の
側に捨てられるように置かれた人形を目にすると、自分でも不思議なことにそれまでの疑問がすべて吹き飛び、
ただただその人形に目を奪われてしまった。

以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:16:40.57 ID:gs2y2Pp50

???「これはまた……今度の狩人はまたずいぶんと幼く可愛らしいお嬢さんだ」

乃々「狩人……えっ!?」

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:17:11.76 ID:gs2y2Pp50

???「ふむ」

あまりにも頼りない少女の姿に、老人は困った表情を見せる。

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:17:44.63 ID:gs2y2Pp50

乃々「――……あ、おいしい」

屋敷に案内され、自らをゲールマンと名乗った老人から渡された紅茶を口にした乃々は、その甘さと温かさに
少しばかり癒される。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:18:16.03 ID:gs2y2Pp50

泣きそうになる乃々にゲールマンは彼にしては珍しく慌てた様子を見せたが、それ以上に驚かせるものが
彼女の足に触れた。

乃々「……ふぇ?」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:19:16.62 ID:gs2y2Pp50

ひとまず使者から逃げるように椅子から立ち上がった乃々は、屋敷の入り口に向かって歩き出そうとする。

ゲールマン「どこへ行く?」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:19:46.37 ID:gs2y2Pp50

乃々のつぶらな瞳に一瞬走った狂気に、少女が順調に夢の影響を受けていることを確認したゲールマンは、
あえてそれを気づかないフリをして質問を返す。

ゲールマン「それにしても突然元気になったじゃないか、どうしたのかね?」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:20:25.41 ID:gs2y2Pp50

なにがなんだか分からないと疑問の表情を浮かべる乃々の姿は、永い間夜を過ごすゲールマンにとって
久しぶりに見た純粋な人の愛嬌というもので、それが彼自身にとっても驚くべき善意をもたらした。

ゲールマン「さて……外へ出るとしても、今のヤーナムは戦う力が無ければ危険だ。そのために君にはこれを貸そう」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:21:23.47 ID:gs2y2Pp50

ゲールマン「よろしい、今君に見せたのは『湖』と『左回りの変態』というカレル文字だ。これがきっと君を助ける」

見せられたカレル文字のうち片方があまりにも酷い名前だったため、少々顔が引きつる乃々であったが、確かになにか
身体が動かしやすくなった感じがするため、素直にお礼を述べておくことにした。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:22:00.06 ID:gs2y2Pp50

渡された銃と斧を大事そうに胸に抱いた乃々は、ゲールマンからさらに外の世界への出方と、外からここに帰って
くるには使者が集まる灯りを見つけてそれを側で見つめることと、手強そうな獣に出会ったら決して無策で飛び込む
ことはしないようにとの説明を受けた。

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:22:43.46 ID:gs2y2Pp50

ゲールマン(……行ったか……ではすぐ戻ってくるだろうから、しばし待っているとするか)

外に向かった乃々を見送ったゲールマンは、複雑な心境を胸にしまいながら屋敷へと戻ろうとする。
その時、狩人の夢の世界に風が吹いた。ゲールマンとここを見ているもう1つの存在でなければ引き起こせないはずの
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:23:13.91 ID:gs2y2Pp50

乃々「――……はっ!?」

自分が透明になる感覚や、なぜか英語で刻まれていたはずの墓石の文字を『ヤーナム市街』と読めたことなど、
新たに浮かんだ感覚や疑問によって一瞬意識が遠のいていた乃々は、どこから聞こえる咳の音や金属を擦る物音で
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:23:48.81 ID:gs2y2Pp50

ランプのついた窓へと近づいた乃々は、わずかに感じられる人の気配を安堵し声をかけようとするが、ここで先ほど見た
墓石の文字のことを思い出す。

乃々(そういえば、ゲールマンさんは日本語で喋ってましたけど、この外の世界の人は日本語喋ってくれるんでしょうか……)
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:24:32.09 ID:gs2y2Pp50

あまりにも興奮していた自分が急に恥ずかしくなった乃々は、顔を赤くしながらギルバートの自分の状況を説明する。
そして返ってきた答えは残念ながら彼女にとって良いものではなかったのだった。

ギルバート「……うーん、どうやら君の言う外と私の言う外では相当に違いがあるようだ……ゴホッゴホッ。すまないね、
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:25:29.94 ID:gs2y2Pp50

ギルバート「ん、今何か言ったかい?」

乃々「いえ……あ、ギルバートさん、ありがとうございました。私はこのまま大聖堂に行ってみることにします」

以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:26:50.44 ID:gs2y2Pp50

毛むくじゃらの男「GUUOOOOO!!」

乃々「ヒィ!?」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:27:30.88 ID:gs2y2Pp50

乃々「お、落ちるんですけどー!」

下へと落下したことで頭が一瞬前であった場所を通過した鉈によって斬り飛ばされるという事態は回避した乃々であったが、
盛大な尻もちをついた痛みが彼女を襲う。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:28:14.29 ID:gs2y2Pp50

叫びながら振り回される斧を前転で避けた乃々は、後ろから迫る男と目の前の二人に挟まれ瞬間の判断を迫られる。
この道を左に逃げるか右に逃げるか。どちらに逃げても嫌な予感がひしひしと感じられるため、まるで街全体が乃々を
追い込んでいるような錯覚すらある。

以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:28:56.82 ID:gs2y2Pp50

だが今の銃声で悲鳴を上げたことが完全に広場の群衆の気を引いてしまったのか、それまで磔台を見ていた者達の視線が
すべて、隠れようとする乃々を捉えてしまう。

群衆「「「UOOOOOOOO!!!」」」
以下略



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