過去ログ - 安部菜々、魔法少女になる。〜PROJECT G4〜
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1:nura0608[saga]
2015/05/26(火) 22:09:12.49 ID:6BW4cku00
「安部菜々、プリキュアになる。」の続編書きましたー。
一応URL : www.pixiv.net

ただ、ほとんど前作と関係ありません。
まるで別物であります。

クウガとアギト、ティガとダイナくらいの繋がりだと思っていただければ幸いです。

主な登場人物は、

・安部菜々
・横山千佳

です。

ネタだらけですが、どうか温もりある瞳で……

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 22:11:08.82 ID:KybDCcze0
それってつまり、映画で何度も共演して作中にも前作キャラが割と出てくるって事か


3: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:12:07.05 ID:6BW4cku00
「単刀直入に申し上げます。菜々さん。私と契約して、魔法少女になっていただけないでしょうか」

「…………はい?」

 数多のアイドルが所属する346プロ。そのプロデューサーの事務室で、安部菜々は困ったように眉をハの字にした。
以下略



4: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:13:01.94 ID:6BW4cku00
 半分、この状況に諦めているような菜々の質問に、プロデューサーは淡々と答える。
 妖精という単語に、不思議そうに彼は首を傾げた。

「妖……精……? いえ、私はそのような非現実的な存在ではありません」

以下略



5: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:14:08.47 ID:6BW4cku00
 絶妙に可愛くなかったし、顔だけプロデューサーというのが気持ち悪さに拍車をかけている。なぜ中途半端で妥協するのだ。もっと小動物になりきることはできないのか。菜々は本気で苦悩した。

 同じ白い宇宙人なら、まだ全宇宙最強を自負する変身型宇宙人の方が、プロデューサーの顔にはあっている気がする。
 人型の分、まだそっちの方がマシだったと、菜々は思った。

以下略



6: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:14:52.38 ID:6BW4cku00
 一度目が合ってしまったからには、無視は出来ない。隙間が小さくて、誰が覗いているかは分からないが、どこか微笑んでいるような気もする。
 数秒間見つめ合った末、菜々がおいでおいでと手で招くと、扉が大きく開かれた。

 そこから現れた少女は、菜々以上に小柄で、薄いクリーム色の髪を赤いゴムでツインテールに結っている。結んだ髪は、腰あたりにくるくらいに長い。
 サラサラとした髪をなびかせながら、少女は菜々の元まで走ってきた。
以下略



7: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:15:54.37 ID:6BW4cku00

 曲げられないことも場合によりけり。菜々は脳内で勝手にそう考えて納得した。アイドルたる者、状況に柔軟に対応せねばならないのだ。

「それで、プロデューサーさんはどこぞの7つの珠を集めたら出てくる龍のように、どんな願いも叶えられるんですか?」

以下略



8: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:16:47.32 ID:6BW4cku00
(それにしても、まさか冗談の願いを叶えられることになるとは……)

 後悔する菜々。冗談が通じないと分かっていれば、もっと慎重に答えたのだ。
 だが、案外願い事というのは、聞かれたらスッと出てこないものである。

以下略



9: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:17:48.64 ID:6BW4cku00
 瑞々しく張りのある肌。顔全体も、引き締まっているような気がする。小ジワなど、あるはずもない。
 これなら、カメラに向かってドアップで映っても大丈夫そうだった。

「……ワカガエッタ? 菜々ちゃんって元々17歳だったよね?」

以下略



10: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:19:04.63 ID:6BW4cku00
「魂!? これナナの魂ですか!? ナナシイですか!?」

 自分で言っておいて、ナナシイってなんだよっと思った菜々だが、今は些細な事だった。

「菜々ちゃんどうしたの?」
以下略



11: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:19:46.44 ID:6BW4cku00
「そうです! そもそも、魂抜かれたのにこうして菜々が喋っているという時点で、その話は破綻している! 論破っ!!」

「いえ、このシンデレラジェムが菜々さんの体を遠隔操作しているだけなのです。もとい、シンデレラジェムと菜々さんは繋がっています」

「遠隔操作? 繋がってる?」
以下略



12: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:20:41.39 ID:6BW4cku00
「う、うぅ……あんまりです……あァァァァんまりですゥゥゥゥゥウウウッッ!!!!!」

 魂を抜かれたという事実を認めた菜々は急に泣き出してしまった。
 わんわんと泣く菜々。千佳は菜々の頭を優しく撫でていた。

以下略



13: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:21:35.49 ID:6BW4cku00
「プロデューサーさん。ここで試しに変身してみてもいいですか? ぶっつけ本番は色んな意味で怖いので」

 前回の経験が、彼女にそうさせる。戦闘中に初めて使うアイテムを使用するなど、危険極まりないのだ。

「構いません」
以下略



14: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:22:32.43 ID:6BW4cku00
「今我々が開発している、魔力をより効率よく運用するための、その名も『ドレスドライバー』です。まだ試験的なものなので、ぜひ菜々さんに使っていただきたいです」

「ドレスドライバー……」

「それを装着して、バックルを上下に動かしてください」
以下略



15: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:23:24.86 ID:6BW4cku00
 テンションの高い低い声でドライバーから音声が流れる。

(って、よく聞いたらこの声プロデューサーさんじゃないですかっ!!!)

 テンション高めで分かりにくかったが、よくよく耳を済ませればこれはプロデューサーの声だった。開発してるとは言ったものの、まさか声まで自分で担当しているとは思わなかった。
以下略



16: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:24:18.10 ID:6BW4cku00
「えっと、その」

『Please leave that up to me as I am going to give Master as much support as I can.(ご主人様を出来る限りサポートさせていただきます。わたくしめにお任せくださいませ)』

「あわわわ」
以下略



17: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:25:25.93 ID:6BW4cku00
「そうだ。どうせなら、こう、サポートの可愛い妖精みたいな喋り方してくださいよ。ウサミン星からやってきたって感じの」

「ボグデグバ?」

「絶対違う」
以下略



18: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:26:09.72 ID:6BW4cku00

――*――*――*――



以下略



19: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:27:19.39 ID:6BW4cku00
『ナナちゃん、急ごうっ。魔女のちからが強まってきてるよっ』

 千佳の衣装を見ていた菜々は、ウサミングハートの声で我に返る。
 そう、変身が完了した次は、鏡の中に入るのだ。
 ごくりと、菜々はツバを飲み込む。よくよく考えると、鏡に入るってかなりなホラーな気がするのだ。
以下略



20: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:28:14.50 ID:6BW4cku00

 菜々は、初めて魔女を見た。
 想像よりもずっと大きく、想像よりもずっと禍々しい。
 大きな部屋の空間の奥に、ポツンと、まるで菜々たちを待ち構えていたかのように。
 魔女は、生き物なのか疑ってしまうような、絵画的な見た目をしている。
以下略



21: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:29:21.96 ID:6BW4cku00
 巨大な炎の塊を出せたことに、菜々は驚きを隠せない。
 魔法少女化の影響だろうか、その炎の噴出による反動はまるで感じなかった。

「ウサミングハート。ナナって他に何か出来るんですか?」

以下略



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