104:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 09:27:37.16 ID:978zBMZDO
落胆は無かった。心はいつも通り、波一つ無い水面に戻る。
いや、しいて言えば、不思議な事に安堵していた。あのまま彼女に接触していたら、何かが変わっていただろうと思う。きっと、後戻り出来ないくらいに。
105:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 11:30:24.63 ID:978zBMZDO
スザクは自分の服をしげしげと見てから、
「そういえば言ってなかったね。僕はブリタニア軍に所属しているんだ」
106:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 11:53:38.74 ID:978zBMZDO
連れてこられたのはクレープを販売している出店だった。店主の男性はどう見てもブリタニア人では無い。イレヴンだろう。
スザクが注文をすると店主は手早く生地を焼き上げていく。見事な手際だった。
107:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 12:06:34.81 ID:978zBMZDO
「美味いな」
「良かった」
108:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 12:30:07.32 ID:978zBMZDO
「恩返し、か」
「そうだね。だからライも、もっと僕を頼ってくれると嬉しい。それが恩返しにもなるんだから」
109:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 12:32:59.72 ID:978zBMZDO
午前の部は終了です。
まとまった投下が出来なくて申し訳ない。
110:名無しNIPPER[sage]
2015/06/19(金) 13:39:47.83 ID:5/iQ0PDxo
乙
寧ろ毎日の楽しみが出来て嬉しい
111:名無しNIPPER[sage]
2015/06/19(金) 14:13:37.73 ID:TZeQ6FUd0
乙
スザクもいいヤツなんだよなあ
112:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 20:08:06.31 ID:978zBMZDO
相変わらず、アッシュフォード学園の風景は見事な物だった。よく整備された芝生が、柔らかい風を受けて波打つ。真上に昇った太陽を反射する建造物は神々しい雰囲気を醸し出していた。
昼休み。
113:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 20:32:18.16 ID:978zBMZDO
誰もいないバルコニー。凝った意匠の柱が、ガラス張りの屋根を支えている。周囲には色鮮やかな花々が生い茂り、楽園のような印象を与えていた。美しい色の数々。ここには確かに、安らぎがあった。
──理想郷。
114:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 23:12:59.91 ID:978zBMZDO
「あ、ごめんなさい!」
視力を補うために発達したのだろう、ナナリーの耳は良いようだった。ライの発した声とも言えない音で人違いだと気づき、その白い頬を赤く染めた。
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