238:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 10:53:22.68 ID:oqH+Nm+DO
 ユグドラシルドライブが生み出す圧倒的なパワーの恩恵はそのまま機動性に現れており、片腕だけで機体を支えたり、単純跳躍で五〇メートル以上を叩き出したり、第五世代以前のナイトメアとは比べものにならない。 
  
  
 武装も最新の物を採用している。両腕部と腰部に計四基あるスラッシュハーケンは硬度と鋭さを増して推進器まで内蔵している。 
  
239:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 11:15:31.09 ID:oqH+Nm+DO
 『内部の制圧完了しました。歩兵部隊をお願いします』 
  
  
 <ランスロット>のデヴァイサー(特派内でのパイロット)である枢木スザク准尉が報告してきた。彼は名誉ブリタニア人──イレヴンのため、本来はナイトメアの搭乗資格を持たないのだが、特派の中だけの特例ということで許可されていた。<ランスロット>を操れる人間がごく限られているせいだ。 
  
240:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 12:20:56.12 ID:oqH+Nm+DO
 カーテンの隙間から漏れる光を感じて、ライは目を開けた。少し遅れて、目覚ましのアラームが鳴った。驚きもせずに止めて、ベッドから起き上がった。 
  
  
 体調を確認。血圧、骨格、筋肉、動悸、全て正常。若干の頭痛がある他は異常なし。いや、記憶はまだ戻っていなかった。異常ありだ。 
  
241:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 12:37:39.94 ID:oqH+Nm+DO
 近くに人の気配は無し。まだ早朝だ。大半の人は寝ている時間帯である。 
  
  
 (ルルーシュにしては珍しいな……) 
  
242:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 12:55:16.34 ID:oqH+Nm+DO
 この扉、ナナリーが開けたとは考えにくい。咲世子でもないだろう。そんなミスをするならば、彼女は今まで使用人を続けてこれなかったはずだ。 
  
  
 そしてルルーシュは昨晩から不在。となれば、第三者がこの部屋を出入りしているのか。 
  
243:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 12:56:09.66 ID:oqH+Nm+DO
 前半戦終わり。ちょっと休憩します。 
244:名無しNIPPER[sage]
2015/06/30(火) 14:55:15.72 ID:N0GBunrpo
 乙です 
245:名無しNIPPER[sage]
2015/06/30(火) 15:40:15.65 ID:OY0mGK2oo
 乙乙 
246:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 21:46:59.49 ID:oqH+Nm+DO
 「どうして折り鶴を?」 
  
  
 尋ねると、ナナリーは手元の紙切れを大事そうに撫でた。 
  
247:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 22:12:34.41 ID:oqH+Nm+DO
 「お上手なんですね」 
  
  
 「分かるかい?」 
  
248:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 22:36:14.23 ID:oqH+Nm+DO
 その時、玄関の方で鍵の開く音がした。咲世子が来る時間にしては早い。ルルーシュが帰ってきたようだ。 
  
  
 「まずいな」 
  
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