過去ログ - ヘル・オン・レッスン
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32: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:19:58.37 ID:wXx8W5xM0

『……分かった、今日から三日間アヤメ=サンとヒトミ=サンは休暇扱いにする。だから二人共一緒にいけ。そして、
必ずこの忌々しい仕掛けを突破してこい!』「……! ハイヨロコンデー! いいよね、アヤメ=サン!」
「まったく、ヒトミ=サンには敵いませんね」

以下略



33: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:21:31.18 ID:wXx8W5xM0

「…………スゴイ……」シンデレラ・プロダクションを飛び出し、一気に最高速度へと達したアヤメの背負うカバンから顔を
出していたぷちヒトミ。その彼女が外へ出てから最初に発した一言は感動を表す言葉であった。

チヒロが予想したとおり障害物となる建物や木、車や人が現れる度にアヤメが行う凄まじいルート構築。直進のみが
以下略



34: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:22:54.83 ID:wXx8W5xM0

まるで風になったかのような感覚がぷちヒトミにとってはなによりも感動することであり、不謹慎だとは思いつつも、
アヤメがいつも見ているニンジャの見る景色を体験出来たことだけでも、この身体になってよかったと感じるのであった。

「……いつも、アヤメ=サンってこんな景色を見てるんだね……スゴイ……」「なんの変哲もない、普通の景色ですよ。
以下略



35: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:25:29.59 ID:wXx8W5xM0

「あ、動いてる! 30分くらい時間減ってるよアヤメ=サン!」「そうですか……では、少し調べてみましょうか」
「なにを?」「装置の判定がどれくらい正確かです……よ! イヤーッ!」アヤメはここでビルの屋上から跳躍すると、
次の着地先を直進ルートからやや北よりにずらすように変更する。

以下略



36: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:28:10.02 ID:wXx8W5xM0

最高速度から遅くなったとはいえ、車道の車並みの速さで走る存在が人混みの中を通り抜けても誰も気にする者がいない。
これこそ一般にはもはやニンジャは存在していないとされる理由の一つである! 人々の目には、今のアヤメは注意して
見たとしても色のついた風とでもしか思えないだろう! 

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37: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:29:07.00 ID:wXx8W5xM0

「とにかく、モバP=サンの言ったとおりこのまま真っ直ぐいくしかないねアヤメ=サン……」「はい……進路を
西にしていて正解でした。このまま走り続けていた場合、他の方角だとどうなっていたか」「すごい速いもんね」

この速度で数時間も走り続けたら、最後にはどこに行き着くのか。思っていた以上の距離を移動することに少しだけ
以下略



38: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:31:04.09 ID:wXx8W5xM0

慌てて落ちないようにカバンに潜り込んだぷちヒトミの行動に、アヤメは怖がらせたのかと勘違いして急いで謝った。
「す、スミマセン! 怒ったわけではないんです……」

「え……? あ、気にしてないよ! 今のは驚いてカバンから落ちそうになっただけで……でも、珍しいね、アヤメ=サンが
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39: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:33:10.82 ID:wXx8W5xM0

……それから6時間後。「……頑張れ! 頑張れ!」もはや補給のためのスシとスタミナドリンクも底を尽き、太陽も
完全に沈んで夜になっていたが、それでもまだアヤメは走り続けていた。「ハァーッ……ハァーッ……」

最後に休息したのは何時間前か? スシを補給したのは? そもそもなぜ走っているのか? ただ全力で走るだけの
以下略



40: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:34:42.94 ID:wXx8W5xM0

それらの動作は容赦なくアヤメの心臓に負荷を与え、ただ全力で走るだけ以上に彼女の体力を削った。だがもう立ち止まって
休むことは出来ない。なぜなら途中で何度かどうしても直進することの出来ない場所があり、そこを迂回するために無駄な
時間を使ったため、残り猶予は後僅かなのだ!

以下略



41: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/06/14(日) 09:36:23.07 ID:wXx8W5xM0

心配するぷちヒトミになんとか頷いて返事をしたアヤメであったが、今の動作は容赦なくアヤメの余力を削り取っていた。
(((痛い……足が……身体中が……)))歪む視界。

眼前のビル群に生えた「計画返済」「天国はここ」「実際タノシイ」「サウザンドリバー」「恐怖を忘れよう」などの
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