17: ◆D04V/hGKfE[sage saga]
2015/06/15(月) 22:05:35.93 ID:7IXBXgnJ0
貰った時はちょっとじゃなく勘違いして浮かれたが、冷静になると、いや冷静にならずともただの罰ゲームです。本当にありがとうございました。
てか泣いちゃうほど辛いのかよ俺とのふたりきりの空間って?
そんな罰ゲームを強要する女子のほうがよっぽどヒドイと思うんだけど?
18: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:08:08.93 ID:7IXBXgnJ0
「今日はここまでにしましょうか」
いつもどおりに雪ノ下の合図で部活は終わりの時を迎えた。
バレンタインの話のあとは雪ノ下の淹れてくれた紅茶を嗜み、いつも通り読書をして活動時間のほとんどを過ごした。
19: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:10:41.96 ID:7IXBXgnJ0
目指すはグラウンド近くに設置されている自販機コーナー。部室棟にも近いからか、運動部の練習後であろう連中が
たむろしているのが遠目から見えた。
サントリー、キリンと並んでおっ、あるぞあるぞコカコーラ。やっと出会えたぜ。心の友よ〜。
大長編のジャイアンってなんであんな良いやつなの?普段はバットで殴りかかってくるんだぜ?
20: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:14:54.34 ID:7IXBXgnJ0
「……先輩?何シカトしちゃってるんですか?」
「……一色、奇遇だな」
MY自転車の荷台に一色いろは、わが校の生徒会長が両手でしがみついていた。
21: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:17:10.49 ID:7IXBXgnJ0
「先輩は今から帰りですよね? よーし一緒に帰りましょー」
「待て一色。俺チャリ。お前歩き。OK?」
「いや……それはわかってますけど。どうしたんですか先輩?輪をかけて変ですよ?」
22: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:19:32.46 ID:7IXBXgnJ0
言われるままに渋々自転車に跨ると、んしょと小さく呟いて荷台に腰を降ろしてきた。
体は前に向けたままの体勢で、首だけうしろにめぐらせてキャリアに座る後輩に尋ねる。
「……なにしてんの?」
23: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:21:42.33 ID:7IXBXgnJ0
「はぁ……稲毛海岸まででいいか?」
「えっ! いいんですか先輩? あとできれば千葉みなとまでがいいです〜」
顔をこちらにぐるんと向けて、喜びと驚きが同居したような声を出しつつ馬鹿な提案をしてくる。
24: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:24:09.11 ID:7IXBXgnJ0
一旦止まります
25:名無しNIPPER[sage]
2015/06/15(月) 22:30:18.56 ID:6OKaA/KX0
乙!
26: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:10:48.63 ID:7IXBXgnJ0
学校の敷地を出て、人通りの少ない場所までは自転車を手で押して向かう。
敷地内でもし教師に2人乗りを見つかった時には面倒なことになるし、警官などに見つかった場合は最悪切符を切られる恐れもある。出来る限り人目につきにくいルートで駅に向かうことに決めた。
リスクヘッジの出来る俺ってマジ有能。ならそもそも2人乗りすんなって話か。反省してまーす。
27: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:12:54.70 ID:7IXBXgnJ0
「うーん……やっぱり自転車の荷台ってどこ座っても痛いですね。どうにかしてくださいよー」
「俺にどうしろっていうんだ……」
実際どうにもならない。カップルで2人乗りしてるやつらの荷台にはよくクッションがついていたりするが、そんなものはない。
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