156:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:43:02.25 ID:mAIq3Puio
しばらくして、救急車が来て。
全員でそのまま病院に行って、しばらくしたら病院に警察が来て。
私は第一発見者、兼、容疑者として、連れていかれた。
157:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:44:03.84 ID:mAIq3Puio
家に帰って横になろう。
それだけ考えていた私の目の前に、見慣れた影が現れた。
「暁美さん、おつかれさま」
158:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:44:44.26 ID:mAIq3Puio
頭を一つ下げて。
だけど、それ以上に関わりを持ちたいと今は思えなくて。
脇を通り過ぎた。
159:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:46:25.67 ID:mAIq3Puio
そのまま、巴マミの足音が少しずつ遠くなっていく。
言い逃げなんて、ずるいことをする。
私の答えも聞かぬままに、行ってしまった。
160:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:47:48.49 ID:mAIq3Puio
ドアを乱暴に開けた。
込めたつもりの力の割に、それはゆっくりとしか動かない。
161:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:48:41.75 ID:mAIq3Puio
静かだった。
とても久し振りに、何の音も声も無かった。
視力の矯正に使っている魔力を、解いてみた。
162:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:49:37.04 ID:mAIq3Puio
いたいなあ。
そう言おうとして、言えなかった。
じんじんと痛むおでこを抑えて、私は床の上で仰向けになった。
163:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:50:55.65 ID:mAIq3Puio
◆
164:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:52:00.91 ID:mAIq3Puio
人の並ぶ列があった。
私は少し悩んで、そのあとに続いた。
列は式場の中央から、奥にかけて続いていた。
165:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:52:58.45 ID:mAIq3Puio
「ほむらちゃん、来てくれたのね」
そして列の最前に居たのは、美樹さやかの母親だった。
私はびくんと身体を震わせて、頭を下げた。
166:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 22:53:57.74 ID:mAIq3Puio
美樹さやかの顔は、いつか見たままだった。
少しだけ、目立たない程度の化粧を施されて。
今すぐ起き上がっても不思議ではないくらいに、綺麗だった。
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