過去ログ - 盗賊「コインの表と裏」
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13: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:00:53.12 ID:9XTpaLhVo

ある日、僧侶と盗賊は街へ買い出しへと出ていた。
その間、勇者は魔王城の手がかりをと王城へと足を運んでいた。

盗賊「なあ、僧侶」
以下略



14: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:01:24.81 ID:9XTpaLhVo

僧侶「実を言えば、貴方の事を知っていたからでしょうね」

盗賊「なんだって」

以下略



15: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:02:05.07 ID:9XTpaLhVo

僧侶「いえいえ。私は好きですよ、その二つ名――それに、とても格好良く思います」

どきり。

以下略



16: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:02:33.86 ID:9XTpaLhVo
僧侶「でも貧民街のみんなの為に、そんな贋作以外は大体を売却してしまうんですよね」

盗賊「くっ……そう、だな。値にならないもの意外は、売っ払う……」

話を反らしたかったのに、反らさせてくれなかった。なんと、手強い女だろうか。
以下略



17: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:03:12.47 ID:9XTpaLhVo

旅を続けて半年近く。新たに仲間が増えた。エルフの里を訪問した際、一人のエルフを魔物同士の抗争から救った。
それを機にエルフの里は魔王軍へ反旗を翻し、その使者として彼女――魔法使いを仲間として迎え入れる様に彼らに頼み込んだ。

魔法使い「ねえ、盗賊さん。勇者様と、僧侶さんってデキてるの?」
以下略



18: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:03:45.60 ID:9XTpaLhVo

魔法使い「私はさ、勇者様に助けられて、魔王に歯向かう事を決めたからね……ちょっと、妬いちゃうなあ」

盗賊「お前、勇者のこと?」

以下略



19: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:04:26.07 ID:9XTpaLhVo

その日の晩、魔王城までの進路が決まった。
その日から道中の魔物は格段に強さを増していった。

勇者は剣技は勿論のこと、魔法もめきめきと上達していった。
以下略



20: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:04:55.04 ID:9XTpaLhVo

ある日の晩の出来事だった。
その日はとても月が綺麗で、相変わらず勇者は鍛錬に出かけていた。

盗賊がぼんやりと、夜風に当っていると女部屋の扉が開く。
以下略



21: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:05:21.81 ID:9XTpaLhVo

―――やるべき事を、やればいい。

勇者と僧侶が戻って来たのを確認した後、盗賊は夜明け前の街へ繰り出していた。
目標はやはり腐った貴族。己が利益の為に、人類に牙を剥く外道。
以下略



22: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:06:04.17 ID:9XTpaLhVo

魔法使い「……人間も、人間を殺すんだね」

盗賊「そうだ。人間が必ずしも、魔族の敵と言うわけではないという事だな」

以下略



23: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/07/15(水) 10:06:40.34 ID:9XTpaLhVo

魔法使い「……知ってるの、二人は」

盗賊「勇者はとうの昔に感づいている。何度かそれとなく咎められはしたけどな」

以下略



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