8:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:40:41.77 ID:d3Zd/SN00
泰葉「……桃子ちゃんも、そうなんでしょう? あの765プロで……アイドルを、やっているのなら」
桃子を見て、泰葉さんは微笑む。その微笑みに、どんな感情が含まれているのか――知りたくなくて、桃子は泰葉さんの視線から逃げるように顔を背けた。
桃子「……泰葉ちゃんが、何を知ってるの」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:41:30.90 ID:d3Zd/SN00
04
「ここに居たのか」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:42:31.03 ID:d3Zd/SN00
泰葉「昔の後輩に、会ったんです」
モバP「昔の?」
泰葉「はい。今は、765プロのアイドルをやっているそうです」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:43:15.46 ID:d3Zd/SN00
モバP「泰葉がそこまで褒めるか」
泰葉「Pさんも知っているくせに、そんなことを言うんですか」
モバP「俺にとってのいちばんは泰葉で決まってるからな」
12:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:43:59.77 ID:d3Zd/SN00
モバP「手厳しいな。それで、周防桃子と会って、どうしたんだ?」
泰葉「少し、話しました」
モバP「……話せたか?」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:44:29.80 ID:d3Zd/SN00
そして、Pさんは言った。
モバP「泰葉。また、話したいか?」
泰葉「……え?」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:45:15.98 ID:d3Zd/SN00
05
遠くからタッタッタッと小走りする音が聞こえた。その音に顔を上げると、そこにはお兄ちゃんが居た。
15:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:45:58.64 ID:d3Zd/SN00
桃子「バカ、バカ、バカっ。……桃子を一人にしないでよ……桃子のことを、見捨て、ないでよ」
グリP「桃子……」
桃子、何言ってるんだろう。わからない。でも、お兄ちゃんが悪いんだ。ぜんぶ、お兄ちゃんが悪い。
16:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:46:41.04 ID:d3Zd/SN00
06
グリP(……寝た、か)
17:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:47:14.73 ID:d3Zd/SN00
グリP(しかし、なら、いつ、どこで?)
プロデューサーは考える。残りの可能性として考えられるのは、仕事の後。桃子が自分を待つまでの時間。その中で何かあったと考えるべきだろう。これは桃子の言葉からもわかる。自分が予定通りに来ることさえできれば、何も問題はなかったのだ。事情があったとはいえ、プロデューサーはそのことを許せなかった。自分のせいで桃子が……そう考えると、たまらなく自分自身のことが嫌になった。
しかし、そんなことをしていても桃子の心の傷が癒えたりすることはない。原因を探らなければならない。まずは、今日、ここで仕事をしていた人のことや、何かあったか見かけた人は居ないかを聞き込み――
18:名無しNIPPER[saga]
2015/07/16(木) 15:48:26.86 ID:d3Zd/SN00
07
泰葉ちゃんは桃子の憧れだった。
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