22:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:10:30.71 ID:wlnW7ggg0
響とは、目を合わせられない日が続いて――。
結局、上手くいかなくて、何度も作り直しては、また失敗の連続で――。
そうしているうちに――すごく、自分が情けなくなったんです。
23:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:13:47.67 ID:wlnW7ggg0
響のために編んでるんです、ってぶっきらぼうに答えました。
だって、本当だもん――プロデューサーのために編んでたのは響ですし。
何で、とは聞かれませんでした。
急いで編まなきゃいけないんです、って言うと、そうかと言いました。
24:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:16:17.26 ID:wlnW7ggg0
そう言葉が漏れて、ハッと我に返りました。
何を言ってるんだボクは!
でも、プロデューサーにはバッチリ聞かれちゃってたみたいで――。
25:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:20:16.09 ID:wlnW7ggg0
確かに、真は皆の中で一番ハッキリとした性格の持ち主だ。
それでいて、感情のバランスを取るのが少し苦手なのかも知れない。
だから、後先考えず直情的になって、他の誰かとぶつかりやすい。
この間の遊園地で、不良と揉めた時もそうだったな。
26:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:25:02.68 ID:wlnW7ggg0
最初は、プロデューサーも付き添うと言ってくれましたが、断りました。
事務所の休憩スペースで、本を読んでいる響に声をかけて、屋上へ誘って――。
そこで、ボクと、プロデューサーが編んだ手袋を、響に差し出したんです。
27:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:29:10.01 ID:wlnW7ggg0
響に女子力を教わるなんて、思わなかったよ、って精一杯強がってみましたけど――。
嬉しさと安堵感で、涙と鼻水がグチャグチャになっちゃって――へへっ。
それで、響に習いながら、二人で手袋を編むことにしたんです。
プロデューサーにあげるための、飛びっきりにキャピキャピの可愛いヤツを!
28:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:32:41.26 ID:wlnW7ggg0
――そう、あの事務所の壁に掛かっている絵。
あれ、ひょっとして――あぁ、やっぱり、雪歩から聞いたんですね?
千早が、弟の優君のスケッチブックを持ってきて――クレパスも買って来ました。
29:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:35:45.88 ID:wlnW7ggg0
【3】
あぁ、いたっ!
善澤さん、はいさーい!
30:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:38:27.78 ID:wlnW7ggg0
うーん、よし、決めた!
生っすかサンデーでの、とあるエピソードについて話すことにするぞ!
えっ?
31:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:42:15.31 ID:wlnW7ggg0
まぁ良くある、パティシエとお菓子を作って、どっちが売れるかって対決さー。
ルールだけど、使う材料の費用とか、セットとか、時間とかは全部一緒。値段も一緒。
売りに出す制限時間は45分だったかな。
32:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 15:44:53.09 ID:wlnW7ggg0
生っすかは生放送だからね、作る工程からやってたら放送時間終わっちゃうし。
だから、予めお菓子は作っておいてVTRで紹介して、売る時だけ対決だったんだ。
相手の人が作ったお菓子は、見た目も本当に色とりどりでキレイで、さすがだった。
中継開始前に、コッソリ食べさせてもらったけど、すっごく美味しかったぞ。
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