過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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42:名無しNIPPER[sage]
2015/10/24(土) 16:17:11.65 ID:5rfh7OWm0
良いなーこの感じ
過去作あったよね、似たの読んだことある


43:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:18:02.63 ID:wlnW7ggg0
【4】

 善澤殿、ご無沙汰しております。

 おや、響もご一緒なのですか?
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:26:54.50 ID:wlnW7ggg0
 プロデューサーが亡くなったのは、およそ一年半前。
 ステージの奈落へ転落したことによる、事故死でした。

 煌めく舞台裏、鬱々たる暗い底へ転落しそうになった春香を、助けようとしたためです。

以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:30:09.28 ID:wlnW7ggg0
 先に事務所に来なくなったのは、美希でした。

 当時の美希にとって、プロデューサーはある意味で、心の拠り所そのものでした。
 仕事に勤しむ意義を見い出せなくなった彼女の喪失感は、察するに余りあるものです。

以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:33:35.90 ID:wlnW7ggg0
 ・・・再開・・・


 ――大変、失礼を致しました。

以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:37:28.77 ID:wlnW7ggg0
 765プロにおいて、仕事が一人順調に進むようになって以降――。
 私に、面妖な異名が業界の中で付いて回るようになりました。

 善澤殿も、お聞きしたことがあるのかも知れませんね。

以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:41:28.28 ID:wlnW7ggg0
 とある日のことです。

 夕刻時、仕事を終えて事務所に戻り、次の仕事の段取りを行っている時でした。
 事務所のぱそこんにてめぇるを確認し、調整先と電話で交渉するのも、慣れたものです。

以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:45:16.77 ID:wlnW7ggg0
 目の前の三人は、なおも私にすり寄ってくれます。
 私の気など、御構い無しに――疎遠となった私との間を、埋めたがるかのように――。

 私は、やよいを突き飛ばしました。

以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:48:45.76 ID:wlnW7ggg0
 私の隣で、あぁ、綺麗なお月様ねぇ、という暢気な声――。
 あまり経験はありませんが、誰かと一緒に月を見るのも、存外悪いものでもありません。


 悩みというのは、案の定、なかなかオーディションに合格できないというものでした。
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:52:59.51 ID:wlnW7ggg0
 アイドルとは、皆を輝かせる存在――。

 そう、プロデューサーが自分の想いを語っていたのだと、彼女は言いました。

 人々を元気づけ、勇気を与え、心に光を灯す存在なのだと。
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:56:03.00 ID:wlnW7ggg0
 ――彼女は、私の心が読めるのでしょうか?
 返す言葉を無くした私に、彼女はなおも優しく語りかけます。


 響ちゃんだけじゃなく、私も、皆も――プロデューサーさんも、良く知っていたのよ。
以下略



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