過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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47:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:37:28.77 ID:wlnW7ggg0
 765プロにおいて、仕事が一人順調に進むようになって以降――。
 私に、面妖な異名が業界の中で付いて回るようになりました。

 善澤殿も、お聞きしたことがあるのかも知れませんね。

以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:41:28.28 ID:wlnW7ggg0
 とある日のことです。

 夕刻時、仕事を終えて事務所に戻り、次の仕事の段取りを行っている時でした。
 事務所のぱそこんにてめぇるを確認し、調整先と電話で交渉するのも、慣れたものです。

以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:45:16.77 ID:wlnW7ggg0
 目の前の三人は、なおも私にすり寄ってくれます。
 私の気など、御構い無しに――疎遠となった私との間を、埋めたがるかのように――。

 私は、やよいを突き飛ばしました。

以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:48:45.76 ID:wlnW7ggg0
 私の隣で、あぁ、綺麗なお月様ねぇ、という暢気な声――。
 あまり経験はありませんが、誰かと一緒に月を見るのも、存外悪いものでもありません。


 悩みというのは、案の定、なかなかオーディションに合格できないというものでした。
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:52:59.51 ID:wlnW7ggg0
 アイドルとは、皆を輝かせる存在――。

 そう、プロデューサーが自分の想いを語っていたのだと、彼女は言いました。

 人々を元気づけ、勇気を与え、心に光を灯す存在なのだと。
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:56:03.00 ID:wlnW7ggg0
 ――彼女は、私の心が読めるのでしょうか?
 返す言葉を無くした私に、彼女はなおも優しく語りかけます。


 響ちゃんだけじゃなく、私も、皆も――プロデューサーさんも、良く知っていたのよ。
以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 16:59:53.99 ID:wlnW7ggg0
 私は、改めて、真っ暗な空に浮かぶ月を見上げました。


 月は、自ら光輝いているのではない――。
 私は、それに気づいていながら、気づかぬ振りをしていました。
以下略



54:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:03:28.28 ID:wlnW7ggg0
 ――以上が、私から語ることのできるお話です。

 私を慰めてくれた彼女のことは、敢えて素性を隠してお話を致しました。
 普段と違う、毅然とした態度であったために、いめぇじが崩れてしまうかと思いまして。

以下略



55:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:06:21.47 ID:wlnW7ggg0
【5】

 あら〜、善澤さん、おはようございます〜。
 随分とお早いご到着ですね〜。

以下略



56:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:10:42.49 ID:wlnW7ggg0
 この三人で、お食事に行くことは、割と良くあったんですよ〜?

 お仕事で良いことがあった時、プロデューサーさんは私達に、ご褒美をくれたんです。
 他の子達の場合、一緒に遊んであげたり、買い物したり、何かをプレゼントしたり――。

以下略



57:名無しNIPPER[saga]
2015/10/24(土) 17:14:03.22 ID:wlnW7ggg0
 音無さんは、酔っ払うと、口調というか――人が少し、変わっちゃうんです。

 あずさちゃん、焼き鳥なんてそんなわざわざ分けなくたって良いわよ、とか――。
 私のことを、あずさちゃん、って呼んだり――ちょっとだけ、粗っぽくなるのかしら。

以下略



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